| 2003年09月29日(月) |
読書「あのころの未来」星新一の予言 |
最相葉月 新潮社
星新一の小説が何故好きだったのか、あんまり深く考えたことなかった。 でもこの本を読んでよくわかりました。 SFの短編集は短くて読みやすいからよく読んでいたのかと 思いかけていた。でもそれだけじゃなかった。
そんな事いいつつ、具体的なストーリーはほとんど覚えていないお粗末さ 唯一印象に残っている話はたしか、 自分の日常の行動で起こる反応を売る話。 エレベータでボタンを押したら、くしゃみをしたら 自動的に「○○製菓のXX飴は美味しい」とかいう これで覚えているのか!といわれそうだけど、そんな話。
何でそんな話を覚えていたのか、この本を読んで分った気がする。
科学・医学の発達。臓器移植、人工授精、クローン、住基ネット通信、 その他生活に関わること等新しい何かが提供される度に、世間でも、自分の中でも 大きく揺れているその是非をそれによってもたらされる、もたらされるであろう 幸・不幸をクールな雰囲気を絶やさず、人間にとって大切なことを書いている。
読みやすいから、上記の事柄を縁遠く感じている人にとって取りつきやすいだろう。 きっと星新一を読んだ事ない人も読みたくなると思う。
追記 1番最初の話に出てくる映画「A.I.」のおかげで見ずにして 友人が語っていた、この映画の不可解さがわかってしまった。 見ようかと思っていたけど、具体的な話はなされるままに 「後味がよろしくない」と告げられたのでなんとなく見ないままだったのですが やはり見ないまま終わりそうです。
追記2 ブハラという鳩について書かれた話で「ダーウィンの進化論」が 本だなから誘っているという部分。 わかるなあ〜、呼ばれる感覚。
追記3 「死体の気持になってみろ」という話にも多いに共感。 「人体の不思議」という展示が数年前に近くでもやっていて 行く機会もあったんだけどついにいかないで終わってしまった。 本当の人体を特殊な加工で触ったりもできるというこの展示。 「一体誰の死体なのか?」と思っていたし それ以前からミイラなどが発見されて広く展示されているのを 見たり聞いたりすると「私だったらいやだなあ」と思ったものでした。 「〜の美女」とかもちあげられてもね。 そういいつつ大英博物館などで有名なミイラを見てきたのですが・・ すみません。
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