| 2003年09月22日(月) |
読書「マンスフィールドパーク」 |
ジェーン・オースティン 大島一彦訳 キネマ旬報社
オースティンシリーズも残り少なくなってきました。
いつもの善良で知的な主人公が周囲のはた迷惑な人々に翻弄されたり、傍観したりして やがて理想の伴侶と結婚するという経緯を巧みな人物造詣で読ませるのですけど 今回は途中でまどろっこしくなってきて、すっ飛ばしたくなる気持を抑えるのが大変でした。 登場人物達の行動やセリフとかがくどいくらい長いので、もういいか、ってな気持になるのでした。 でも主人公ファニーの結婚がどうなるかは気になるし、どんでんがえしがあったら 飛ばしてしまっても後戻りしたくなりそうだし、ほぼ我慢ともいえる忍耐で読みました。
他の作品よりも辛かったのは、作品自体の長さと主人公が今までより更に 控えめな、というか地味なタイプだったのと、彼女が慕う相手もさらに地味だったからだろうなあ。 結ばれた時のワクワク感が二割減か。 しつこく積極的に求婚してくるクロフォードにごく普通の女性なら傾きそうだと思うけど、 そこはオースティンの主役をはるファニーのことで信念は決して変えないのだった。
彼女みたいに、控えめで大人しく、どんな理不尽な事を言われたりされても、じっと耐える そんな女性に憧れるけど、彼女の頑固さも半端じゃないので、そこで相殺かなあ。
その他、困ったちゃんグループはやってくれるので、憤りつつ「いるんだよね、こういう人」と 読めてしまう。今回は特にノリス伯母が相当ヤバイ性格なので、キツイです。
ファニーの母の姉妹の結婚とそれぞれの行方と人生が、またその子どもたちの育て方の結末が 19世紀初頭の話であっても、今とさしたる違いはないとわかる。 やはりオースティンは結婚と家族がある限り、読まずにはいられないのだと思う。
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