| 2002年09月30日(月) |
「皇妃エリザベート展」美術館「えき」KYOTO |
本当は日曜日に行ってきました。(昨夜はアニメ大会になってしまった) 「エリザベート」の存在を知ったのは多分宝塚歌劇が最初だったと思う。 このミュージカルは、一路真輝さんと花總まりさんで見て、とてもよかったので 今度の花組でやると聞いて、久々にに行ってみようと思った。 でも、はて何がよかったんじゃろう。と思い直してビデオ見てみたら 結構、驚いた。 見直し前→花總さんの姿が神々しいまでに美しい。 一路さんのトートが今までで一番好ましい(笑) 歌がよかった。 見直し後→上記は変わらないけど・・・ 大変な嫁と姑の戦い?! 過激ダイエット・・やりすぎ。 皇帝、しっかりしろ!でも奥さんにめろめろなのね。
とまあ、見直してみたら結構現実的でキビシー話なんですわ。 以前、見た印象ってやっぱり自分が見たいだけのところだけ残っていたのね。
そして今度はエリザベート展がやるとのこと。特にエリザベートが好きなわけではないけど、ただ券あるし見に行ってみよ。てな気軽さです。
びっくりしたこと。 身長172cm 体重50kg ウエスト50cm!! 実際に彼女が使っていた帯のようなベルトが展示されていましたが 「?・・・!」と見直してしまいました。 彼女の過激ともいえる美に対する追求と固執は彼女の伝説の中で一番に挙げられていると思われますが 本当に激しい。 私も一応女ですから、その気持ちはわからないではない。 でも同時にそんな時間に逆らう真似をしても無駄と、どっかで諦めないと人生の目的も誤ることになるともわかっている。 それでも彼女の状況と彼女自身がそれを許さなかった。それが本当に痛々しいです。 彼女のように数奇な運命におかれていない女性なら、それを受け入れて美しく老いる方向に向かうのだと思う。 そうでもないか・・昨今のダイエット関連での事件が、エリザベートの友達(!)といえる人がたくさんいる事を示している。 (何も考えずに年取る人もたくさんいると思うけど・・) ダイエットや美に関する説はたくさんありますけど、本当に何故そこまで追求することになるのでしょうか? ダイエットをしている人もしてない人も、思考してみる価値はありそうです。
ミュージカルの中でルドルフが「ママ〜」とエリザベートにすがる場面があるんですけど 展示の中の説明にも触れられていて、本当にあったことなんだなと しかも、だいの大人であるルドルフがすがって〜というかんじで説明されていたので 年齢を逆算してみたら、三十路でした。 う〜ん、確かに。 舞台では、エリザベートちょっと冷たいやん。と思っていましたが、立派な大人だしやっぱそうするかなあ・・なんて。
それにしても、エリザベートという人を理解するには、この展示では難しい。 どんなに本を読んでも理解できるかもわからないけど。 でも、やはりこの展示では伝説になった経緯が印象に残るみせ方なので仕方ないけど でも、これで見る側の期待にはちゃんと応えているんだろうけど。 まぁ、旅に連れて行ったお供の数とか髪の手入れにかけた時間とか、庶民の理解など得られるわけがないんですけどね。
それにしてもビデオ見ても、展示みてもやっぱり思ったのは、何で見合いに妹連れて行くかな?しかも美貌の・・・ やっぱそれはアカンやろ。などといつもツッコミ入れてしまう私て・・・ エリザベートの運命が決まっていたのか、偶然から運命の波に巻き込まれたのか お見合いについていかなかったら、彼女の親たちがもう少し機転?をきかせて、彼女を嫁がせなかったら(だって無理ってわかりそうやん)、彼女は大好きな馬にまたがり、のびのびとおおらかに年を取れたのかもしれないなんて・・・ でもこうした地位の方々に限らず、ある程度運命って決まっているのでしょうか?
一応、ハプスブルグ&宝塚つながりで余談。 以前からあの賢帝と名高いマリア・テレジアがどうしてマリー・アントワネットの無軌道を止められなかったのか知りたかった。 まあ仕方ないんだとはわかるけど、マリーアントワネットが母と暮らした時間は短いし、 忙しい身の上だからじっくりがっぷり話すこともままならないだろうし・・ 現代のようにメールとか電話とかあったらよかったかもね。 そんな疑問に少しでも近づけるかのような本が出る。(出たのかな?) 岩波書店「マリー・アントワネットとマリア・テレジア 秘密の往復書簡」ちょっとお高い本なので気になるけど様子見。
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