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犯罪     2005年12月04日(日)

凶悪犯罪が起こる度に、被害者はどんな人だったか、どんな行動をとったかという事が必要以上に詳細に報道される。周りの人に、そんな事が犯人逮捕に何の関わりがあるのかと思われる事までインタビューする。
確かに被害者側に、運命を分ける一瞬はあったのかもしれない。あちらでなくこちらを選んでいれば……というような。
しかしそもそもそれも加害者たる人間がいなければ、起こり得なかった事。
無差別犯罪の場合考えるべきは『何故その被害者が選ばれたか』ではなく、『何故その被害者を、その行動を選んだか』。同じ被害者を見た、あるいは知った人間全てが同じ犯行をする訳ではない。
怨恨など一応は理由らしきものをとってつけたような犯罪も、暴行なども同じだと思う。「やられる方にも理由がある」と言うなら、手を下さなかった人がいる理由はなんだと言うのだろう。理由があれば何をしてもいいのか。
犯罪は犯罪であり、加害者の中にしか理由らしき理由は存在しないと私は思う。
不慮の事故で加害者になり良心の呵責に苛まれ続ける人もいれば、故意に犯罪を犯してなおかつ反省もなく繰り返す人間もいる。
被害者側でありながら、誤った周りの中傷や後悔の念で一生苦しめられる人も多いだろう。
近頃立て続けに起こった犯罪の報道を見るにつけ、何ともやりきれず納得の行かない思いだ。
加害者の「心の闇」などと言う言葉があるが、闇と言うほど暗く重いものが本当にあるのだろうか。安易に繰り返される様子を見ると、もっと空虚なものに支配されているように思えてならない。






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