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私の帰る場所     2003年04月11日(金)

今日、私の住む場所から千歳空港へ向かうバスを見かけた。去年まで、私も帰省し、また帰京する際にはいつもそのバスを利用していた。
私はもうあのバスに乗る事はないのだ、そう思うと嬉しさで胸が苦しくなるほどだった。
私にとって故郷は決して手放しで喜んで帰る場所ではなかったけれど、それでもそのバスに乗る時には重い憂鬱が私を支配する事が多かった。

元夫からの不愉快な電話の後だったので、その解放感はまさに身にしみた。

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今日と明日は彼に会う事が出来ない。私と彼の帰る家はもちろん別だ。
彼と一緒にいる時の楽しさ、安心感。離れる時の身を切られるような気持ち。
いつかは同じ場所に帰る事ができるのだろうか。彼がどう思っているかはわからないけれど、私が「ただいま」を言うのは彼の腕の中であり、心の中でありたいと強く思う。
周りの人たちがやんわりと指摘するように、私の気持ちは性急すぎるかもしれないとも思う。確かに。
でもこの感覚は人には説明できない。こんなに自分をコントロールできなくなったのは初めてだ。それでいてとても落ち着いた気持ち。






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