ねぎぼう業務日報

2004年12月16日(木) 超高コストな暗殺

ウクライナ大統領選挙の候補者がダイオキシンを盛られたと
いう話をきいて・・・

・通常の血液濃度の6000倍って、どれくらい?

・何を「盛ったのか」?

などということが気になりました。

日本での調査結果だと血液中の濃度が
10〜20pg-TEQ(毒性等量)/g脂肪のようなので、
それの6000倍ということは10万pg-TEQ/g脂肪あたり?
いや、ウクライナ国民がどれくらいかはちょっとわかりませんが。
それにしても、「顔がデコボコになっているだけ」というのが
ちょっと不思議ですが・・・
ひょっとすると、6000倍というのは全PCDD/F量のこと?
という気もしました。ただ、通常はTEQで評価するとは思いますが。
TEQというは、単一物質ではないダイオキシンの濃度を評価する
ための概念で、いろいろな形のダイオキシンのうち一番毒性の
強いものを1とし、それ以外のダイオキシンの毒性は最強のものの
10分の1だとか1000分の1だとかとして、濃度と掛け合わせる
ます。これによって毒性の強いダイオキシンの濃度が高ければ
ダイオキシン全体の濃度が低くてもTEQが高くなります。

また、ダイオキシンと一口にいっても、「標準試薬」を盛ったの
だったらすごく高価な毒です。
数μg/mLの1mL瓶1本で数十万平気でしますから・・・
まあ標準試薬は精製しているのでその分のコストもあるかもしれま
せんが。
それを血中濃度がそれくらいになるまで摂取させるには、
どれくらいの量をどう確保したのか・・・

よくよく考えると不思議な事件です。


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