ねぎぼう業務日報

2004年05月27日(木) 帝国自衛隊の話

会社の福利厚生で買っている本の書棚があり、その中に
「連合艦隊、超新型空母大奮戦」なるものを発見しました。

2000年代の自衛隊が太平洋戦争中の世界に
タイムスリップ、大日本帝国海軍に加勢するというお話です。
真珠湾攻撃はしたものの、物量では明らかに不利な日本に
60年の未来から来た驚異の技術で逆転を図り、太平洋の
制海権を得、日本優位の講和が結ばれるという、
恐ろしく虫のいいラストです。
まあ、これは「電撃戦」に徹して、未来技術の消耗が都合よく
最低限に抑えられたことがあるのでしょう。
あと、中国大陸での膠着戦はどこかにいっております。

昔「戦国自衛隊」という小説があり、映画化されましたが、
いくら最新のテクノロジーを持っていても、消耗品の
補充が不可能なだけに、時間がたつと不利になっていくものです。

そうなると、「丸腰でどれだけ強いか」にかかってくるのでしょう。
そういう意味では現代人は弱そうです・・・
しかも自衛隊員は殺すか殺されるかの瀬戸際を戦った経験が
ないですし。

あと、全3巻のうちの最終巻を読んだだけですが、
こういう話だと、いくらハイテクを持っていても、どこか
ほころびが出て、そこから打ち崩されていってやっぱり
史実のままというのが普通のような気がします。
「小説」ならおそらく技術の過信から
くるミス、未来人と現代人との感覚の違いからくる確執等
などが意外な結末に導くことになるのがパターン。
「戦争シミュレーション」ということで、そういう
ほころびは出なかったのでしょう。

ただ日本が降伏しないと「自衛隊」が存在しないという
タイムパラドックスが生じるという罠。


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