無題

君に何も出来ないばかりか
君の領域まで侵してしまっている自分を
時々憎らしく思う。
君を疑って
自分の妄想の中の不埒な君を憎んで
もしそれが現実なら
無茶苦茶にしてやりたいとさえ考えてしまう。
それは愛じゃない。


いつからこんなふうに。


君はそんな僕を馬鹿だなぁと笑って
そばにいてくれるだけで
それだけでいいんだよと言ってくれるけど
僕は
僕が君の足枷にならないように
自分の妄想を押さえ込むのが精一杯で
君の言葉を信じることができない。
信じるって
どうやってやればいいんだろう。
さっぱり解らない。
妄想に
信じる心を奪われたみたいだ。


泣くのを我慢し過ぎて
もう
喉がよじれそうに痛い。


神様なんか信じられなくてもいいけど
あの人だけは信じたいのに。
2004年12月15日(水)

宝物 / リカ

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