美味しい貴方。

今日はダーリンの誕生日。
32歳になられました。おめっとう。
でも彼は日曜に電話をかけてきて
「そういえばお前、明日誕生日だな。おめでとう。」
と言ったらしい彼の父上に、
「俺は年をとらないから。誕生日なんてめでたくないよ。」
ときっぱり言い切っておりました。
男が年を気にするなよ。
むしろ男は年をとるごとにおいしくなっていくんだと思うけどな。
顔に刻まれた笑い皺や眉間の皺が、いろんな顔をしてきたうまみのある人生をあらわすんだと思うんだけどな。
50歳くらいになって、若作りして、
「俺、何歳に見える?」
なんて若者に言って、年より若く見られて喜んでるようなオヤジにだけはなって欲しくないなぁ。なんとなく。
女性が若さ(年齢の問題じゃなく見た目とかね。)を気にするのは解るけど、男で若さを気にしてる人はなんだかあんまり・・・。
肉体的な若さ(健康面)を気にするなら解るけど、見た目の若さを気にする男の人って軽薄そうでやだ(←偏見)。


見た目って、そりゃ多少は気になるけど、私はなんの飾り気がなくっても惹かれる物を持ってる、素朴な人が好きだ。
子供の頃にお誕生日パーティで食べた、人形が乗ってるようなごてごてしたデコレーションケーキより、小麦の旨みが味わえるスコーンの方が好きだよ。
はちみつかけようかな。
ジャムをのせようか。
メイプルシロップも捨てがたい。
なんて自分で味付けする楽しみを持ってるものが大好きなんだ。
ダーリンは、そういう意味では、素材のうまみが生きている、素朴なスコーンのように美味しい。
素材の味を殺さない味付けの分量が難しいけども、最高に美味しく食べられるか、それともはちみつの分量を間違えて、その味付けに負けて素材のうまみを味わえないかは、私の腕にかかってる。
たった一滴のはちみつをのせようかやめようか、ものすごく悩む事もある。
絶妙な分量の味付けで、素材のうまみをひきたてて、最高に美味しいものとして、彼を食べて行きたいな。
でも、それには、美味しい物を美味しいと感じることのできる舌が大事。
ダーリンは美味しい。
年を取るごとに、きっと、もっと美味しくなっていく。
これからも、その美味しさをちゃんと美味しいと感じることのできる舌を、養い続けたい。


また一つ、貴方のうまみが増えたよ。
ハッピーバースディ!
2003年05月19日(月)

宝物 / リカ

My追加
エンピツ