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2005年04月23日(土) えええっ!またヤルのじゅうきち

こんばんは、るるです。
タイトルの宇野重吉、苦しかったですね。
ちなみにルビーの指輪の人のお父さんです。半落ちの人ね。

さて、また、あゆがやってくれました。
一度ならずも二度までも。。。
ワタクシは
「明日以降ちょっとバタバタするので、残念だけど明日は書けそうにないわ、悪いわね。」
とゆみなにメールしたところ
「じゃ、バタバタする前に今日さきに書いたら?」
と、返事が来ました。
ワタクシだけでなく、さすがのゆみなもあゆが謀反を起こしたことを苦々しく思っていたようです。
謀反かよ。
そんなわけで、本来ならゆみなの順番なのですが、ワタクシが本日書かせていただきます。
例によって、あゆの名作「Family」を嫁姑バージョンでぐちゃぐちゃにしてみようと思います。
どうぞ昨日あゆが書いた、「良い意味で読者を裏切っていきたいと思います♪」的なショートショート「Family」を先に読んでから、おすすみください。

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「Family フレッシュ」

どろどろの空気が嫌で、あたしは逃げ出してきた。
息苦しくて死んでしまいそうだった。

だけどテレビなんかで
「あわてて外に出たので気がついたら素足だった」
なんて話がよくあるけど、
あれは嘘だわ。
こんなに悲しくつらいときでも
あたしは一番お気に入りの靴を履いているもの。

ただ、よくある物語とおんなじなのは
行くあてがないこと。
友達にはをこんなこと言えないし、
兄弟は遠く離れて暮らしている。

こんなとき、あたしと同じような立場の人たちはどうするものなのかしら。
そういえば、先月あたしのお友達のケイコが家出してそのまま帰ってこないってあの人が言ってた。
あの人は「むずかしい問題だから。。」って同情してたけど、
あんな冷たい家族と一緒に暮らすより
ケイコにとっては幸せだとあたしは思う。

だけど、うちのお母様もあたしのことをあまり好きじゃないってことを
あたしは知っている。
お母様はあたしの顔を見ると
「なんでこんな人に、、、」って言うの。
結婚してから一度も優しくしてもらったこともないわ。

そんなお母様とあの人はあたしのことでケンカばかりしてる。
それが嫌で家出をしたけれど、これからどこへ行けばいいのかしら。
あの人は心配してるかしら。
あの人はあたしのことを理解してくれてるのかしら。
あたしはあの人と愛し合って結婚したのよ。それは真実だわ。
でも、こんなこと、、、うすうす感じてはいたけれど、、
予想できないことってあるものなのよね。

どれだけ歩いたかしら。
変な人に声をかけられたらどうしよう。
でも、その心配はいらなかったみたいだわ。
近づいてきても、顔を見るなり声をかけるどころか引いていくのがミエミエだもの。
惨めで情けなくて泣きそうになったとき、
遠くの方からあたしを呼ぶ声が聞こえてきた。

「......ちゃああああん」

あたしは
「ここよおおおおおおおおっ」って叫びながら
声のする方に走っていった。

あの声はお母様の声だわ。
お母様があたしを探してくれていたんだわ。
ケイコのところなんてみんな知らん顔だったのに。
お母様はすぐあたしの声に気づいてあたしを見つけてくれた。

「こんなところにいたのね。心配したわよ。」
生まれ変わって以来、初めて優しい言葉をかけてくれた。
あたしはやっぱり生まれ変わって初めて感謝した。
するとお母様はあたしの足許に気づいてこう言った。
「あ、すね毛が伸びちゃってるわよ」
お母様はあたしの顔をしみじみ見ると
さらに言った。
「ヒゲもちゃんと剃らないとね、タカシちゃん」


「さあ、早く帰りましょう。ヒロコさんはおまえがいないと生きていけないって泣いてたわよ。おまえは世界一大事な夫なんですって。
たとえ、ニューハーフでも。」
あたしはお母様の顔を見上げた。
「そしておまえは、私の大事な息子、いいえ、娘よ。」

あたしはうれしくなって
いつもにも増してクネクネ歩いた。
夜風のほどよい冷たさが、
あたしのスカスカしたスカートの中に心地よく感じられた。

もうこっそり夜中に化粧をしたり
お母様やヒロコの洋服を着たりしないって約束するわ。

あたしのヒゲが、ケイコみたいに薄ければ
もっともっと化粧のノリもよくなるのに。
もっともっとキレイになれるのに。
あたしはちょっとだけケイコがうらやましくなった。
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あゆ、3回目はナシにしてくれっっ!
もう、オレ、だめっす〜〜〜〜っ!!





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