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2002年10月17日(木) 『果てなき夢のために』後半突入

だから、世の中には二種類の人種しかいないと決め付けてしまうことが良いことなのか、悪いことなのか。
ということが問題ではなくて、
二種類しか思い浮かばないことに、
今の私の源流を見る思いだ。

おはようございます。おやびんゆみなです。

いきなり何を言ってるのか分からないだろうが、
昨日、北海道から出てきた友人ケニアと話していたのだが、
私たちの中にある「人の見極め」は二種類しかないのだ。

「善人か悪人」ではなく、

「面白いヤツか面白くないヤツ」かしかいないのである。

どんな善い人でも面白くなければ友人となり得る基準に達しないのである。
同様に逆も成立し、たとえ少々根性が曲がっていようが、
会話や行動が面白ければ、充分に友人として長年付き合っていくことになる。

「楽しませてくれればそれでいい」

のである。

「友達」とは家族とも違い、
人生の辛苦を舐めあいながら生きていく同志ではなく、
苦境に立たされてる最中にでも、
ほんの一時、甘美な時間を提供してくれる同士であるべきものだと思う。
そして、その「イットキ」の楽しい語らいにより、
辛苦が少しでも薄らぎ、また一歩前進できるのだと思っている。
いざとなったら、友達がいる。
人生を共に歩んでいくわけではないけど、
人生を楽しませてくれる。
それでいい。
そう思う。


と、ここ数日間、友達と過ごしていた時間が長かったために
つい「マイ友人論」から書いてしまった私。

昨日もその友人ケニアと一緒に飲んでいたために
帰りの時間が遅くなり、つい『りゃ!』をさぼってしまいました。
すみません。

実はこれを書くために、
あんな長い前置きをしてしまったっつーわけです。


さて、リレー小説『果てなき夢のために』ですが、
今日で第7回目です。

私がここまで『りゃ!』を書いていたら、
さっきるるから呼び出しをくいまして、

「ねね、小説だけどさ何回で完結するかだけ決めない?」と言われまして、

じゃ、テレビドラマも12回がワンクールだから、それに準じようってことに
たった今決まりました。
ええ。あゆには事後報告です。
今日のこの日記を読んで
「12回で終わりかいっ!」と思うでしょう。
私たち3人は、先に話し合ったもん勝ちなのであります。
残った一人はそれに従うしかないわけなのであります。
いや〜いいですね。こういう時、奇数っつーのは。
多数決が成立しますしね。

で、12回で完結ってことは、
すでに物語も半分が過ぎたってことになりまして。
今の今までそんなことも考えずに書いてた私たちは急に焦りまして、

「僕」の夢っていったい何?
鬼馬二ことるりこって一体何者?

という疑問をそろそろ解いていく方向に無理やり持っていかないとならなくなりまして。

ええ。これから書く私としては大変悩んでおります。
しかし先ほどるるから、
「遅くても12時までに仕上げろ」と命令されたので、
日記はそろそろ止めにして小説に入りたいと思います。



◆◇◆◇◆◇◆


『果てなき夢のために』第7回

ふと目が覚めると、そこはわずは50センチ幅のベッドの上だった。
どのくらいの時間、ここで寝ていたのか皆目見当もつかないが、
よく落ちなかったものだ。

「気がついたかね?」

目の前に座っていたのは初老の男性と恰幅のいい婦人だった。

いや違った。
座っていたと思ったら立っていた。
ただ単に二人とも小さかっただけだった。

「るりこの父と母です。」

るりこ・・・

そうだ。
僕は雨の中で鬼馬二似の少女るりこの傘に入れてもらったのだ。
それから喫茶店に入り、
るりこがこのくそ寒い冬に、なぜワラジを穿いているのかを聞いた。
そして彼女は
「自分はフランス人とのハーフだからワラジを穿いてるのだ。」と
わけのわからない返答をして気を失ってしまったのだ。

るりこの両親がいるということは、ここはるりこの自宅なのか。
誰がどのようにして僕をここまで連れて来たのか。

まだ謎が残りながらも、
僕はあの衝撃から少しづつ立ち直り始めていた。

「父親の金玉均(きんぎょくきん)です。はじめまして。」
「母親のドッチモドッチスキーです。」

二人ともフランス人じゃねえじゃないか。

僕はその疑問は口にしなかった。
それよりも、今すぐにでもこの場から立ち去らないと
なにか恐ろしい状況が僕の身の上に起こるのではないかという
根拠のない胸騒ぎだけが僕を襲った。

そしてその瞬間。
扉が開いた。

そこに立っていたのは・・・・

     〜つづく











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