非日常かもしれない日々

■ たまにはうれしい事もある 2002年05月04日(土)
月1の割合で来る、ある若いお客様。
腕に10cm位の大きな火傷跡。
「あら?どうしたの?」
彼が言うには・・・・

一人暮らしで生活はギリギリ。
パチンコや競馬のギャンブルで勝たないと、あたしには会いに来れないと言う。
それでも、ある日、どうしても来たくてサラ金に行こうとしたらしい。
でもその日、仕事で腕に火傷をしてしまい、それではお湯に浸かれないと諦めた。
後で考えれば、それで良かったと。
やっぱり、サラ金はいけないなあって反省したとか・・・

「駄目だよ。サラ金なんかにお金を借りたら・・・あたしだってサラ金の借金で働いているんだから」
「そうなんだ。そんなにあるの?」
「ううん。もう、そんなにない。すぐにでも風俗は辞めれるよ」
「ええ〜〜もう辞めちゃうんですか?早いです!」
「すぐには辞めないけど・・・・」
「辞めたら地元に帰るんですか?」
「多分、帰ると思うよ」
「辞めたら駄目です!辞めたら会えなくなっちゃいます!帰るんだったら”○○”(田舎にある風俗店の名前)で働いてください!」
「随分、あたしの地元に詳しいんだね(w 何で、その店なの?」
「その店だったら、俺、行く可能性があるから。そしたら会えるでしょ?」

彼の目は真剣だった。

お客様とフーゾク嬢。
でも人間同士。

こんな、あたしに「会いたい」何て思ってくれるのは凄く嬉しかった・・・・

個室の中だけでも、あたし達は恋人同士。

あなたの言葉だけでも、あたしは頑張れる。




↑メッセージが変わるよ
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Arranged + Written by 樹杏(じゅあん)

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