非日常かもしれない日々

■ 君じゃないと駄目なんだ・・・ 2002年04月22日(月)
今日は約1時間も彼と電話で話せた。

ただ、あたしは泣いてばかりいた。
今のあたしは鬱で誰とも話せない状態。
世界でただ一人、彼としか話したくない。
外にも出れなくなっている・・・

「あたしなんてブスだし性格悪いし頭も悪いし駄目だよ。今まで何やっても上手く行かない」
「そんな風に自分を否定するなよ。お前の事を好きな俺まで否定されてるみたい。ブスだとか言うなよ」
「でも顔で、あたしを好きになったわけじゃないでしょ?」
「そうだけど、俺はお前の顔も好きなんだけど・・・俺、面食いだし」
「可愛いなんて言ってくれた事ないじゃん」
「可愛いと思ってるけど、そんな事は普段は言わないよ」

「しっかりしなさい。樹杏は脆いから、しっかりしないと駄目だよ。頑張りなさい」
「今までだって、いろんな事が合ったけど、何とか切り抜けてきたでしょ?。何とかなるよ」

「鬱」の人に「頑張りなさい」とは言ってはいけないと人に聞いた事があるが、本当かもしれない。
「頑張れ」と言われるほど、それが愛する彼でも凄く悲しくなる。

何だか今まで、あたしが頑張っていなかったみたいに聞こえる。

彼は、あたしを叱咤激励するだけ・・・
「風俗も辞めたいなら辞めた方がいい。今のお前の状態じゃ、他の店に行っても、また落ち込むからな」

「俺のところに来い」とは言ってくれない。

あたしは彼には必要ないの?

でも
「やっぱり、お前は俺がそばにいないと駄目だなあ」
「俺といつも一緒だった頃は元気だったし、仕事も上手く行ってたのになあ・・」

悔しいけど、そばにいてくれなくても
いつ会えるか、わからなくても
前のように毎日、抱き締めてもらえなくても
キスできなくても・・・

誰かが彼の代わりにあたしを抱いてくれても・・・

「悔しいけど君じゃないと駄目なんだよ。他の男じゃ駄目なんだ」
「君は、あたしじゃないと駄目じゃないの?樹杏じゃなくてもいいの?」

「樹杏じゃないと駄目だよ。だから頑張ってるじゃん。続けてるじゃん。浮気もしてないじゃん。この間、会ってわかっただろ?抜いていない事が(笑)」

会いたい会いたい・・・・

最近は彼、24時間体制で仕事をしているらしい。

「ちょっとだけでもいい。2〜3時間だけでもいいから会いに行ったら駄目?」
「たった2〜3時間だけの為に、お前がわざわざ、ここまで来るのも忍びないよ」
「いいよ。行けるよ」
「でもさ、会っちゃうとさ、もっと一緒にいたいって思って切なくなるよ・・・」

この間のように別れ際の、何とも言えない切なさを思い出す・・・

「何だか一生、会えないような気がする・・」
「何で、そんな事を言うの?会えるよ!」
「その前にあたし、消えちゃいたい」
「消えるってどこに?消えてどうするの?」
「消えて”The end”だよ」
「馬鹿!そしたら俺が悲しいじゃん!」
「あたしが死んだら悲しい?」
「悲しいよ!当たり前じゃん!」
「そう言ってくれるのは君だけだよ」
「いいんだよ!俺だけで!」

心配性の彼を、ますます困らせてしまう駄目なあたし・・・・
もっと楽しい話を聞きたいはずなのに・・・・
でも、あたしの悩み事を全部、聞かなきゃ気が済まない彼・・・・




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Arranged + Written by 樹杏(じゅあん)

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