非日常かもしれない日々

■ カウントダウン 2002年03月05日(火)
いつもの様に真夜中の仕事を終えて、昼過ぎに彼は家にやってくる。
昼ご飯を作ってくれた。
炊き込み御飯と鯛と大根の煮付け。
昼から豪華だな。
ご飯が炊き上がるまで、あたしたちはまた抱き合う。
もういい加減にしようぜ・・・
ここは住宅街・・

ご飯を食べてテレビを見る。
あたしは仕事に行く為に、化粧をして着替えも済ましたのに、彼はまたあたしにちょっかいを出す。
終わって急いで服を着て仕事に行く。
もう筋肉痛だ・・・

あたしが仕事の間、スロットを打ちに行って4万以上も負けてやがるし・・・
仕事中にそんなメールが来たから電話して
「馬鹿だなあ。そんだけあればヴィトンの何か買えるのにね」
ヴィトンが好きな彼。
何とか彼のスロットを止めさせなきゃ・・・

夜、いつも通り迎えに来てくれた。
一緒に出てきた店の女の子にも如才なく挨拶する彼。
そんな所が好きだったり不安だったり。
家にあたしを送り届けて、仕事に行くのかと思ったら
「お前が明日休みだから、仕事は休んでやったよ」だって。
ドラマのビデオを見て、一緒に風呂に入って何だかんだで朝方。
なのにまた抱き合う。おい!
何回エッチしてるんだ?って二人で苦笑い。

いなくなるまでの間、一生懸命、時間を作ってくれる彼に感謝。
でも、切なくて切なくて・・・・

(part2)心配したくない・・
「何であの時、俺とホテルに行ったの?」なんて昔の話を蒸し返す。
最初、付き合う気なんかないのに、あたしは彼とカラオケに行ってラブホに行ってしまったんだっけ・・・
その話になると彼はいつも
「俺に惚れてたんでしょ?愛してたんでしょ?」って笑う。
どうしてもそう思いたいのだと言う。
あの時のあたしは元彼と上手く行かなくて、気持ちがバラバラでどうでも良かったのは間違いない。
でも彼が持つ独特の「フェロモン」に以前から惹かれていたのは間違いないと思う。
抱かれてみると、彼は大切に大切にあたしを愛撫してくれて、凄く気持ちが良かった。
彼の腕の中で泣きながら、いろんな打ち明け話もした。
もしかして、その時に愛しちゃったのだと思う。
愛しちゃったのがカラオケの時なのか、抱かれた時なのかはわからない・・・
翌日、彼からのメールで
「どうして俺とラブホに行ったの?遊びじゃないよね?」何て書いてあったっけ・・・

でも、あたし、ちょっと悔しいから
「あの時は酔ってからわかんない・・・酔ってるとつい、弾みで寝ちゃったりするし」って言ったら・・・
「これからもそんな事があるかもしれない。俺がいなくなって酔って誰かと寝るの?俺、心配になってきたよ」
「お前は俺が浮気するんじゃないかって心配するけど、俺も安心していられない。心配するなら別れちゃった方がいい」とか言い出すし・・・・
「別れたってお前の事は好きだよ。でも余計な心配したくない」

あ〜、わかっていないね。
何度も言ってるじゃん。
君ほどの男はいないって。
毎日毎日、抱き締めてくれて、愛してるっていっぱい言ってくれて、ご飯も交代で作ってくれて、あたしが何を言っても怒らないし、あたしが悪い時ははっきり言ってくれるし、あたしの友達にも愛想がいいし、あたしの精神薬になってくれるのは君しかいないんだよ。

初めてラブホに行った朝、帰る間際に
「俺がお前を守ってやるから。俺がお前の”はけ口”になってやるから」って抱き締めてキスしてくれた。
その言葉で決めたんだよ。


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Arranged + Written by 樹杏(じゅあん)

Material by B*wasabi + Skin by caprice*
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