2006年12月31日(日)

12月総括

今月の初見作品は、どれも面白かった。ハイドンのオペラ『月の世界』は、想いを寄せる娘を、その父親をペテンにかけて手に入れると云う話で、ご都合主義かも知れないけれど大円団に向かっていく収束していく様は、好きだ。

燐光群の『チェック・ポイント黒点島』は、竹下景子が、本当に良かった。燐光群らしくない割とコミカルに描いていると云うのもあるけど、さらに二割り増しぐらい空気を軽くしてると思う。

「花禄ごのみ」は、落ちが分かりやすい話が多くて。時節柄(と云うわけでもないだろうけど)「七段目」もあったり、わたしが好きな「天狗裁き」もあって、満足。

『ナイス・エイジ』は云うことなんてない。文句なしに面白い。結末はちょっと、悲しいけど。淡々とおもしろく見せるのが、ケラさんだなあ。

2006年総括

今年は、もうヘタレと云うか、観客としての覚悟が出来ていなかった。観に行かなくて後悔、と云うのもあったし。特に今年はあえて見送っていたりして、踵と後悔は先には立たないのである。『フェット・アンペリアル』とか。

今年は、自分が観た観ないにかかわらず、全体の作品傾向として『記憶』がポイントとなっている作品がわりとあったような気がする。『MIND TRAVELLER』はまさに旬を行っとけ、と云う感じで、新し物好きの小池氏らしいと云えばらしいか。

作品回顧は、多分改めて、いずれどこかで。

堕天使の涙(枝葉あれこれ)

千龝楽を迎えて1週間。今ごろNow On State を見出して、じわじわと、朝海さんや舞風さんの退団の事実を実感しているところ。

それはそうと、大劇場のとき、しなシャルロットに誘われるままうっかり教会まで付いて行ってしまったルシファー様、ひるむと云うか力が弱まると云うか、とにかくそんな素振りを見せていたのに、東京だとあまりそうでもないのが、どうしてんだろうと思って観ていた。

シャルロットは、ルシファーにいっさい懐柔されないのも、おもしろいかも。教会の手伝いをしている≒神様側、だからかな。イヴェットは間違ってない、と云うセバスチャンに同意して頷いていたりするから、ちゃんと見てると云うか、第三者としての視点と云うことかもしれない。セバスチャンは、回答次第ではルシファーに押されてたと思うのに、ある意味悟りを得ちゃったものだから、イヴェットとの絡み以外では、やっぱりルシファーの影響の外側いるような気が。

本日の昼食

UFO