2006年01月29日(日)

1月総括

今月はあたり月ですよ。多角的に楽しめたり、ひたすらおもしろかったり、見応えあったり、ほろりとしたり。チケット代の元は取ってるんだもんね。年明け最初の月から縁起が良いのだ。

2月は、きらり☆ふじみのあまりの遠さに、青年団を振って落語に行くのが、吉と出るか。(ホール落語だけど、いいのだ)

里見八犬伝

山田優の毛野見たさで録画していたのを、やっと見た。と云っても、ほぼ全編早巻きで途中途中で普通再生。毛野と云えば、ほら、八犬士の中で一番好きだしさ。角川版でも、宙組版でも、毛野が一番ヨカッタよ(話違うし)

TBS版は、原作に忠実と云っているわりには八房出さなきゃ意味無いぢゃん、という最大にして痛恨のエラーがある。犬の演技がどうとか、そういう問題ではない。(CG ぢゃだめだったのか) それを差し引けば、それなりに見やすい八犬伝に仕上がっていたのではないかと。ところどころ、角川版?、みたいな。

で、毛野。以前『太平記』で後藤久美子が演じた北畠顕家みたいな、美少年雰囲気があって、わたし的にはアリだった。制作発表のときは、どう転ぶか不安だっただけに。

毛野は智の宝玉を持っているわりに、それが活かされていないのは、5時間に収めるためには仕方ないことか。犬坂毛野に戻ったあとの立ち回りはさすがに線の細さが裏目に出て「弱いなあ」と思ったけど、旦開野時代も含めて、どこか涼しげで、凛々しい。なんといっても、その前に河原で洗物をしている一座の女たちから少し離れた場所で、(腕の痣と懐剣を見て)(犬士にしてワケありであることをこれで暗示させる)物思いにふける様子とか、浜路に「想っている人はいないのか」と尋ねられて「残念ながら、男には興味はない」というところはよい。志穂美悦子&和音美桜毛野の「誰も愛せず、誰にも愛されず」くらい。(わかんないよ)

小文吾(旦開野に対して、馬鹿みたいに惚けているのがうまい)に突然のプロポーズをされて、残念ながら妻にはなれないと、胸を見せたところは、笑ってしまった。でも、誰もが納得する説明がないとダメなんだろうな。

玉梓(妙椿)の菅野美穂も健闘。(夏木マリの玉梓を見てしまうと、あれを意識しないというほうがむつかしい...) まだちょっと腹芸足りないけど、でも随分芝居を締めていたと思う。見ると落ち着くもの。

玉梓とは対極にいる伏姫。仲間由紀恵は確かに大物女優だが、今回は芝居が一本調子なのが気になった。ううむ。

敵側の赤い衣装の雑兵を見るたびに、こちらも男前な現八を演じていた速水リキ氏が思い出されるよ。かっこよかったなあ。(結局、宝塚の話で閉めて終わります)

追記

竹林から踊り出る、出るぞー、出るぞー、というお約束感たっぷりに、出てくるクモ忍者が、なんとなくショッカーを髣髴。

本日の昼食

エビグラタン