2005年01月10日(月)

なんだか最近自分を見失っているような、今日この頃。満身創痍気味。いやむしろ、病は気からとか。

(弱音吐き終わり)

最近また(またまた……つづく)読んだ恩田陸の、

昨年のグラフの読書コーナーで取り上げられた本のうち、読んだことのない本は、まだ読んでいない。2005年は映画か。借りて見ろと。

『三月は深き紅の淵を』

恩田陸の作品では、これと『光の帝国』と『ドミノ』が気に入っている。

第一章で、幻の本「三月は深き紅の淵を」の説明として語られた第一章「黒と茶の幻想」は、その後実際に書かれた『黒と茶の幻想』(2001年 講談社)よりも明らかに面白そうなのだが、やはりダイジェストというか予告編めいているあたりが、期待させるのだろうか。説明される第二章から第四章まで、『三月は深き紅の淵を』の章立てにほぼ沿っているのも、おもしろい。

第四章の「回転木馬」も、『麦と海の沈む果実』(2000年 講談社)のごく一部の描写がある。『麦と海の――』は、終盤に向かって暗くなっていく作品で、読後感もすっきりしないのだけど、『回転木馬』を読んで「どんな話だろう」と云う期待と少し知っているということが、マイナスになっている部分もあったりなかったり。(どっちだよ)

『ドミノ』

別々で関係ないように思われるそれぞれの出来事が最後にひとつになるのが、すごくおもしろい。宮部みゆきの『理由』が、ひたすらに関係人物にあたっていく、というのであれば、これは短いカットのつなぎ合わせ、みたいな。

グラフ一月号

お部屋拝見コーナーの、いっぽ君の「読まなくなった本が入っているダンボール」の中味が気になる。いつだったかのグラフみたいに、読者プレゼントとか、ない?(図々しい)

歌劇一月号

琴まりえさんのえと文の亀の絵が、いつかのお土産でもらった亀の御香立てに似ている。

本日の昼食

お汁粉