日々妄想
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2006年03月07日(火) ありえないね

眠いです。
眠いです。体操教室行きました。疲れました。




以下、アビスのどうしよもない話。
某さんのパパの話(ここからしてありえない)
色々設定無視なのもイタイ。
ビミョウにネタバレ気味なのでお気をつけください。
というか、何故ガイルクガイを一回も書かずに…パパ?
しかも私パパ好きでもなんでもないのに…
これは春だから…ちょっと得体の知れない何かを受信しているのかもしれません。
お気をつけください。



「約束ごとは、正直申し上げますと苦手です」
「まあ、どうしてですの?」
「守れない時、相手の方を傷つけてしまうからです」
「まあ」
可笑しそうに優雅な仕草で手を口元にもっていき微笑む。
「お噂とは全然違う方なのね。私、もう少し尊大で威圧的な方なのかと思っておりましたわ。本当はお優しい方なのね」


自分の家柄に自信はあった。王族なのに控えめで心優しい妻を賜った時、恥ずかしながら少年のように心は躍った。
すぐさま子宝に恵まれた。王妃の事もあり、妻の身体が心配であったが難産の末に産んだ息子は、私と妻同様に燃えるような赤い髪だった。
妻が弱弱しく微笑んだが「私は大丈夫です」としっかり手を握ってくれた。
その手の暖かさに、初めて人前で涙した。
子供はもう望めない事を聞かされはしたが、かまいはしなかった。
確かな幸せをこの手に掴んだからだ。
幸せの絶頂の中、恐れ多くも私の義兄となる陛下から、内密に私室へと招かれた。
その時息子が背負う運命を聞いたのだ。
私の掴んだ結晶は「死ぬ運命」を持つ子だと聞かされた。
王女がお生まれになり王妃がこの世を去った時、急遽「赤毛」の公爵である私が陛下の妹君を賜ることとなった所以を聞かされた時、何かが私の中で壊れたのだ。

よく息子とは約束をした。
そのたびに妻からは責められた。
「できもしない約束であの子を傷つけないでください。以前あなたは仰っていたではありませんか」
形ばかりの指きり。期待した顔をする息子。そしてそれがすぐさま叶わぬ事を知り、うらむような顔を向けて、最後は積極的に寄ってくる事などなくなった。
それでいいと思った。
私はお前を愛してやれない。失くす時の悲しさに向き合えない臆病者なのだ。


運命を享受する術しか知らぬ、愚かで弱く可哀相な大人たち


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