日々妄想
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2005年10月09日(日) 「素直」 三藤駄文(18禁)

※裏においてある「三上先生と藤代」の番外編もどき。
ぬるい性描写があるため苦手な方は反転しないでください。





いつからこんなに素直じゃなくなったんだ。

口に出さなくても顔に書いてある。
それが藤代誠二という男だ。
以前は「なんでわかったんですか!」や「参ったな〜、先生エスパーでしょ」
と、笑って認めていたのに、この頃は「違いますよ、オレそんな事思ってませんから」とガンとして認めようとしない。
認めたくないなら、認めたくなる状況に追い込めばいいだけの話。


「ちょ……マジでやめて…く…だ」
『さい』って続けたかったのだろうが、乱れたシーツに顔を押し付けて、言葉にならないあえぎ声をあげている。
背中に舌を這わせると、身体がビクリとする。
口と違って身体は素直に反応する。
「や…め……」
どこをどう攻めたら、拒否の言葉が出なくなるなんてわかっている。
身体を反転させて、シーツに押し付けられていた胸の先を指の腹で弄る。
わざと音をあげながら執拗に舌先で舐め上げ、甘く噛む。
すぐに息は甘くなり、潤んだ瞳は熱をもって見上げてくる。
視線をはずして耳たぶを噛み、そのまま首筋に舌を這わせる。
「あっ」
そういうと藤代の手が俺の腕をつかむ。
引き離そうという意図ではなく、何かに縋り付きたいからだ。
もっと快楽が深くなれば、その手はでオレの背中に回されて、耳元で切なげな声をあげてくる。
藤代の身体で今一番熱を持っている場所をわざと触れずに、他の場所を丹念に愛撫していく。
「あっ、せ、せん…せい」
とうに藤代は卒業していったので、教師生徒の間柄ではなくなったが、相変わらずこういう時でもオレの事をそう呼ぶ。
涙をためて切なそうに懇願する藤代の乾いた唇を、軽く舐める。
待っていたとばかりに、藤代が舌をだして絡めてくる。
音がするほど激しく舌を絡ませあうと、背に回されていた藤代の手がオレの髪を掻き毟る。
快楽に忠実な身体は、オレの下で腰をくねらせて、ねだってくる。
耳に口をよせて「どうしたいんだ?」とたずねると、先ほどの濃厚な口付けで濡れた口からは何も言葉が出てこない。
今まで煽るように舌をのぞかせていた口を堅くとじて、ぎゅっと目を瞑る。
何を意固地になっているんだか、と半ば呆れ、半ば感心する。
これ以上は大人気ないと思い、藤代の身体が触れてほしくてたまらない場所へと手を移す。

その瞬間、オレの下で声にならない声があがる。
軽く扱く間もなく、つかんだ時に藤代は自分の熱を解放した。
恥ずかしいのか顔をオレの肩口に押し付けて、息を整えようとしている。
どうやら少し苛めすぎたようだ、と反省したオレは開放したばかりのそれの根元をつかむ。
「ち、ちょ」
反省したので、お詫びのつもりで再び快楽を与えようと思っての行動だが、素直じゃない藤代はお気に召さぬようで、抗議の声をあげようとする。
藤代のせいでぬめりのあるオレの手が、先端を弄び強弱をつけて刺激するとそれはすぐさま熱を取り戻す。
抗議していたはずの口からは、もうあえぎ声しか聞こえなくなっていた。






「先生、オレ明日は一時限目から講義があるからしないって言ったはずですけど」
ミネラルウォーターを飲んで、のどの渇きから開放されると、すぐさま藤代が抗議してくる。
「そうだったか?」
「だったか?じゃないですよ!もー!しかも三回もするなんて何考えているんですか!」
お前がオレの背にしがみ付いて「もっと」ってせがんだはずだが、今何を言ってもムダなことはわかっていたので話をかえる。
「おい、シーツを替えるからそこどけ」
「うごきたくない」
ピクっとこめかみのあたりの筋肉が動くのが自分でもわかった。
「身体がだるいから動きたくないー 動かないー 絶対絶対動かないー」
動かないを連呼しながら、ベッドの上をごろごろと転がっている。
瞬間怒りの衝動がわきそうになったが、そのさまをみていると、大学生になっても藤代は藤代だという、ある意味達観した気持ちになってきた。
何を拗ねているのかはわからないが、とりあえずはベッドの端に座って、ゴロゴロしている藤代に声をかける。
「お前、自分の体液まみれのシーツで寝たいのか?」
瞬間、ピタっと動きがとまる。
そして顔を真っ赤にして
「体液とか、そんなエロな言葉言わないでください!」
と元気に文句をいってくる。
腕をつかんで、なるべく優しく引き寄せてから胸の中に抱く。
何をされるのか不安そうな表情で、腕の中から顔を見上げてくる藤代の眦にキスを落とす。
この頃伝えていなかった気持ちを、小さく口にすると、やっとあの笑顔になる。
向日葵のような一点の曇りのない、オレのスキでたまらない笑顔を向けながら
「オレも大好きです」
と言って首にしがみついてきた。






色々ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。
言い訳は翌日の日記で(脱兎)





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