ラのつく日記

もくじ


2010年02月15日(月) 春の訪れと新しい恋の始まり




この仕事を長く続けていると、日ごとに自分が鈍感になっていっているんじゃないかと不安になることがある。
ライブハウスへ毎夜出かけて、パフォーマンスを見て、記事にして雑誌に載せる。
それはもうルーチンワークで、目の前のライブを見ていても、それをどう文字に起こすかをまず考えている。
すべて等しく情報として肌の上を滑っていくばかりで、自分がどんな気持ちでそれぞれのバンドを見ていたのか、正直ほとんど覚えていられない。

それでも時折、春の天気雨の合間の淡い虹のように、本物の僥倖のように、自分の仕事を忘れてしまうようなバンドに巡り合う。

ここ最近では、<splash!>のデビュー前夜ライブがそれにあたる。
この場を借りて、すこしだけその話を。


小雨が次第にみぞれになるような、ひどく寒い夜に道玄坂のライブハウスに足を運んだ。
そこまではいつものルーチンの一環だった。メジャーデビューが決まっているバンドの、インディーズ最後のライブとだけ聞いていて、若さだとか新鮮味とか、そんな部分に軽く期待をしながら、同時に粗を探してやろうという意地悪な気分もあった。

splash! はこの春にメジャーデビューする、気鋭の4ピースバンドだ。
メンバーは、二階堂高嗣(Vo.&G.)、千賀健永(G.)、宮田俊哉(B.)、そして玉森裕太(Vo.&Dr.)。
4人の平均年齢は19.7歳。20歳にほんのわずかにまだ届かない、ごく若いバンドだ。

そう、若さは時に、音楽をがんじがらめにしてしまう。
自分たちが歌い始めたその「青さ」から、抜け出せなくなって苦しむバンドがなんと多いことだろう。

年齢そのものが若い splash! にも、たしかにその危険はあると言える。
それでも、デビュー曲「マジック」から始まった、圧倒的なあの夜――

あやういような脆さを惜しげもなくさらした二階堂の歌声、ギター。
それをがっちりと支えてなお溢れ出すような、千賀の骨太かつメロディアスな音。
少しだけ生硬さを感じさせつつも、それすら演出かと勘繰りたくなるほど飄々とした宮田の、卓越したベースライン。
甘い声と、それとは裏腹なパワフルなビートで会場全体を失神寸前まで追い上げた玉森。


4人すべてに、明日には消えてしまう刹那の魅力を感じると同時に、
隠しきれない変化の兆しをすでに見た、と思った。

二階堂が不意打ちのようにのぞかせた笑顔や、ギターをおいた千賀のパフォーマンス、宮田のMCでのコメディリリーフぶりや、玉森の透徹したまなざし。
それらすべてに予感は満ち始めていて、ルーチンに飽いたこの胸を久しぶりに熱くさせた。

若いバンドの魅力はなんだろう。
それはきっと、彼らが変化していくこと、それをつぶさに目撃できることにほかならない。

いつ終わるとも知れないアンコールの果てに、ライブを締めくくったのは何度目かの「マジック」。
少しだけ掠れた喉で二階堂が「ほらね、」と歌い始めたあの瞬間、二度とない今が惜しくてならなくて、でもその次の新たな瞬間が待ち遠しくて、たまらずに目を閉じていた。

バンドはいつか必ず解散する。
離ればなれにならないのは、つねに変わりつづけていくバンドだけだ。
だからこそ、続けていくことがどれほど困難なのか。みんな知っていて、誰も口に出さない。
彼らはもう知っているだろうか。自分たちが変わり始めていることを。
いいや、知らなくていいのだ。どうか、ただそのまま、あの夜のままでありますように。
それこそがきっと変化になる。この逆説は、伝わるだろうか。

やっと、スタートラインに立ったばかりの splash! 。
こんなにも大きな期待は、彼らにとっては重荷かもしれない。
それでもおそらく変わっていくだろう4人の次のステージが、ひたすらに待ち遠しいのが本音だ。

だがまず今は、あの類いまれな夜の記憶に耳を傾けながら、彼らのデビューを祝福したい。


<Text:八重洲 太>





ポ・
カーーーーーーーーーーーン、

っていうね。
これは一体どういうドリーム小説だよ!! っていうね。
うん、ほんと、すいませんよ!!
せっかくのバンドが台無しに見えてたらどうしよう!!
ナナモさん&アヤヤン、許して! 

いやあ、またぞろ、チームヤエスタの悪い虫が騒ぎ始めたといいますか、
あいだの世界を浮遊しているうちに、バンドやろうぜ!っていう気持ちになっちゃったんですよね。

で、いろいろ話しているうちに、カーン!ときちゃったんですよ、
二階堂高嗣(Vo.&G.)っていうフレーズが……! 
あとはもう、なすがまま……。
みんなで夜の街に、ひざをかかえてうめきながらデビューを見守った……。

やっばいよね、このバンド。
もうもう、二階堂高嗣(Vo.&G.)っていう文句だけで何度でも立ち上がれる、と思う。
これだけで心が燃えすぎて呼吸困難になっちゃうよーーー!(絶叫)
ひいーーーーーーーーーーー!!(悲鳴)

悲鳴しかもはや許されない、ゆるぎない4ピースであります。

そんなわけで、

バンド名:splash!(読み:スプラッシュ!)
デビューシングル:「マジック」(サビは「♪ほらね、」から始まる)
1st album:SPLASH!!!!(←!は4つ)

ってとこまで決まってまぁす☆

ジャパンカウントダウンでは鮎貝健が、ピックアップ!っていうことで、
「新進4ピースバンド、splash! のメジャーデビューシングル『マジック』が初登場で3位をマーク。春の訪れと新しい恋の始まりを感じさせる、メロディアスなナンバーです」


くーっ、ライブ行きたい!!!!!!
どうしたら行けるのか誰か教えて!!!!!


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