英国留学生活

2003年11月20日(木) 今後の人生

今日の授業は、ローマン・ビザンチンの古書。
当然、最初に触れられるのは、ホメロスのイーリアス・オデュッセイア。
「この2冊は絶対に読んでおきなさい。さもないと今後の講義に
支障をきたすから。それから、今後の人生においても。」
おお!言い切った!

レクチャラーのドクター・マイケル・マイケルはギリシャ人。
絶対この名前誤植だよ、と思っていたのだが、
マイケル・ミカエレーリというギリシャ名をイギリス風にしたのだとか。
クラスメートのギリシャ人とユダヤ人のハーフのブリテッシュ(複雑だが)
は、「ギリシャ人としてのアイデンティティの喪失よ!」と怒っていた。
彼女は自分のアイデンティティをギリシャ人に、帰属させているようだ。
『マイ・ビッグ・ファット・グリーク・ウェディング』を見て、
「次にどんな台詞が出てくるのかわかるのよ。うちの会話そのままだから。
でもね、問題はうちの日常会話が、コメディーのカテゴリーに
入っているってことなのよね。」と言っていた。
それにしても、これの邦題は酷いと思う。
マイ・ビッグ・ファット・ウェディングじゃ、
でぶの結婚式のようではないか。
グリーク削るなら、ファットを削った方がまだ意味が通るだろう。

で、アキレウスについての説明を
「現代人には理解しがたい人物なんだが・・・
変わっているって言うか、ちょっと狂っていると言うか、
Oh, gosh....」
そこまで酷いか、アキレウス。まあ、訳わからない人だけど確かに。
そして、「パトロクロスはアキレウスの友人にしてはまとも」
と言われていた。
アレクサンドロス大王は、アキレウスの生まれ変わりとも主張した人だが、
彼とヘファイステイオンの関係は、
アキレウスとパトロクロスに、似ているのではとも言われる。
むしろ私はラインハルトとキルヒアイスという気がするが・・・
彼は、良くも悪くも英雄を地でいく人で、アッリアノスの『東征伝』
なんかを読んでいると、英雄というのがいかにはた迷惑で、
遠くで幸せになってもらいたい人かがわかる。と思う。
目的と手段が逆転しているような気がする辺り、リチャード獅子心王
にも通じるものがあると思うが。
戦って得る物、よりも戦うことそれ自体が目的、みたいな。

もう一人別のレクチャラーが、前にアイアスの説明をしていたのだが、
(英語だとAjaxで、最初わからなかった。)
彼は、オデュッセウスとアキレウスの武具を争って負けて、
自殺した人なのだが、それ以前からアキレウスの引き立て役のように
描かれることが多い。
「まあ、彼は言うなれば永遠のルーザーね。」ひどい・・・。


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