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2006年05月22日(月) ■
ユダヤ人と反ユダヤ主義(5)

◆ユダヤ人と反ユダヤ主義─第5回:イギリスにおけるユダヤ人の歩み(�供�

近藤先生は、実はイギリス史が専門なので、このイギリスにおけるユダヤ人の歩みという内容は、同時にイギリス史も勉強できて一石二鳥!とはいえ、どうしてもイギリス史のほうに話が流れていってしまうので、今回も全部終わらなかった。(^^;

イギリスと言えばシェイクスピア。このシェイクスピアの「ヴェニスの商人」の登場人物であるユダヤ人のシャイロックの描写は、ユダヤ人にとってはとんでもない迷惑だったわけで、いまだにあのイメージは払拭されていない。

しかし、シェイクスピアがそれを書いた頃は、イギリスにはユダヤ人はいなかったのだ。だから、シャイロックのモデルは現実にはいなかったわけで、あのユダヤ人像は、シェイクスピアの偏見によるものだったのだ。

さてここで怖いのが、そうした本が売れてしまうと、全く事実に基づかないフィクションであるにも関わらず、多くの人が真実だと思ってしまうこと。これが今の『ダ・ヴィンチ・コード』にも言えていて、あの内容は本当なのだと思い込んでしまっている人がどれだけいることか!

ユダヤ人に話を戻すと、シェイクスピアが大文豪であったがために、シャイロックのイメージが全世界的に浸透してしまい、今現在でも「ユダヤ人差別は悪徳金貸しをしているユダヤ人が悪いのだから差別されて当然だ」といったような、わけのわからない理不尽なことを言う人が多い。

何人であろうが、みな同じ人間なのだから、100%良い人ばかりということではないけれど、そうしたフィクションを真に受けて、いわれのない理不尽な差別に加担するのは、知恵のある大人とは言えないだろう。

「ユダヤ人は良い人間が多い」と言ったばかりのドイツ人に、「なぜユダヤの勉強などするのか?」と軽蔑したように言われたときは、ぎょっとした。特にヨーロッパ人は、口先と本心が違うらしい。

同じドイツ人が、「黒人は悪いことをする」と、黒人全てが犯罪者のように言ったときも驚いた。やはり心の底ではヒトラー同様、最も優秀な人種は白人のアーリア系だと思っているのか・・・と。

怖いのは、ヒトラーは気違いではなかったということだ。当時のヨーロッパ人は皆そう思っており(ユダヤ人差別やアーリア民族の人種的優越など)、何もヒトラーだけが特別だったわけではない。ヒトラーにはたまたまリーダーシップがあったため、出るべくして出た人物であっただけなのだ。


さて今日は、昨年出たコーマック・マッカーシーの『No Country for Old Men』のペーパーバックが届いた。もちろんハードカバーが出た時に購入してあるが、なにしろ初版だし、ミステリ系の文学賞も取っていることだし、大事にしまっておこうかと、とにかくPB化するのを待っていたのだ。

しかし、予定では7月に出版されるはずだったのに、いきなり届いてびっくり!嬉しいことは嬉しいのだが、ちょっととまどい。


〓〓〓 BOOK

◆Amazon

『No Country for Old Men』/Cormac McCarthy (著) ¥1,259
(★Amazonギフト券 −¥80)
ペーパーバック(マスマーケット): 340 p ; 出版社: Picador ; ISBN: 0330441701 ; (2006/07)
Publishers Weekly
高く評価された国境三部作を締めくくる『平原の町』から7年、マッカーシーが魅力的な現代ウエスタンをひっさげて戻ってきた。新作の舞台は、1980年のテキサス南西部。リオグランデ流域でカモシカ狩りをしていたルエリン・モスは、いくつかの死体とヘロインの山、240万ドルの現金を発見する。この作品の大部分を占めるのは、簡潔で巧みな文章によってぐいぐいと引きつけていく逃亡劇だ。金を盗んだモスは、勢力ある麻薬組織が雇った特殊部隊の元工作員のウェルズや、精神異常者めいたチグールに追跡される。家畜用の銃を携えたチグールは、ゆがんだ正義感で凝り固まった冷酷な殺人犯だ。さらには保安官ベルもモスを追う。年配のベルは、もはや自分はたちうちできない荒々しい力をもつチグールのような新種の男たちの存在を、苦々しく思っている。作品にちりばめられているのは、一人称で書かれたベルの思慮深い言葉だ。彼は世の中の変化を嘆き、第二次大戦の戦場でのつらい思い出をふりはらおうとし−−バイオレンス色の強いこの小説のなかで一条の光といえるが−−結婚生活に恵まれたことを喜ぶ。話はぞくぞくさせるような展開をみせる。しかし、この小説が読者に善悪の戦い、人間が生きるうえで選択や運が果たす役割について深く考えさせるのは、ベル保安官の繊細な心と賢さがあるからにほかならない。


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