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2005年03月17日(木)
「バーティミアス」

『The Amulet of Samarkand (The Bartimaeus Trilogy, 1)』 をお風呂の中で読んでいるのだが、やっぱり「magician」のジンクスは破れないみたいだ。ファンタジーといっても、いろいろなジャンルがあるから、全部自分の好みに合うというわけではない。これはどうも私の好みではないみたいだ。ちょっと前に読み始めて、面白くないので中断してしまった、T.A.バロンの<マーリン・シリーズ>に似ているかもしれない。てことは、これもまた中断か?

基本的に、ヒーローが登場する正統派の冒険活劇みたいなものが好きだから、登場人物の中にヒーローの素質がある人物がいない話は、どうにも興味が持てないのだ。少なくとも4分の1の時点で、「バーティミアス」にはそのような人物はいない。それに、魔法使いといえば、マーリンやガンダルフ、ダンブルドアといった、偉大な魔法使いに登場して欲しいものだが、なんだかちんけなマジシャン(一応魔法使いだが)しか出てこないので、なんかね・・・。

物語の中で、バーティミアス本人がさまざまな生き物に姿を変えて動き回るのだが、そのため状況説明が多く、ストーリーには直接関係のない余計なことも多いので、話の展開も遅い。それがだるいので、飛ばし読みしたりしているのだが、それでもなかなか話が展開しない。つまり、面白くない。文章そのものが面白いわけでもないし。

たぶん日本語で読んでも、そういう部分は飛ばし読みするだろう。作者の注釈もあちこちに入ってくるので、しばしば話が中断。またか!みたいな感じで、結構うんざりでもある。それだけ作者としては、思い入れが強いのだろうし、本文に書ききれなかった思いが、あふれ出てしまったという感じでもある。

しかし、本文がわくわくするほど面白いなら、その注釈も漏らさず読もうと思いもするが、本文さえも退屈だと感じている次第だから、いちいち注釈まで読んでいられない。

とはいえ、こういった雰囲気の物語が好きという人もいるはずだから、一概に面白くないとは言えないのだが、私の好みではないというのは間違いないと思う。やめたいなあ、これ。(--;


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