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2004年11月14日(日)
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「マーリン」とは?

昨日、図書館で借りたダイアナ・ウィン・ジョーンズの 『花の魔法、白のドラゴン』 を読書中。これは、魔法使いマーリンが出てくる話だと内容説明にも書いてあったのだが、あら!これもまたとんでもない勘違い。うげげ!

そういや、「マーリン」とかぎカッコがついているのだから、よくよく考えれば、個人の名前ではないと気づいてもよさそうだが・・・。

魔法使いマーリンと言えば、 アーサー王の師である偉大なイスタリのマーリン のことで、アーサー王も好きだが、個人的にはマーリンのほうがもっと好き。「指輪」のガンダルフに並んで、私の中では「2大魔法使いスター」なのだが、てっきりそのマーリンかと思って楽しみにしていたら、なんと、全然違ってるじゃな〜い?・・・残念!

この話の中の「マーリン」は魔法使いの役職名で、国に仕える魔法使いなのだが、「マーリン」職についている魔法使いが死ねば、また新しい「マーリン」が選ばれるというわけで、アーサー王のマーリンとは全く違うものだ。

「マーリンが恐るべき陰謀を・・・」などとあるので、たしかにアーサー王のマーリンは悪魔の血を引いているなんて話もあるから、さもありなんと思っていたのだが、あーあ、まただまされてしまった。

ダイアナ・ウィン・ジョーンズは 『魔法使いハウルと火の悪魔―ハウルの動く城〈1〉』 くらいしか読んだことがないのだが、雰囲気はこれも同じような感じ。日本語訳の文体のせいか、 『ゴシップ・ガール』 とか 『プリンセス・ダイアリー』 でも読んでいる気分になってくる。非常にガーリッシュだ。しかも「マーリン」が、あのマーリンでないってことは、私好みのカッコいいヒーローものではないってことだ。御年70歳にもなるというジョーンズだが、「女の子」の心はいつまでも失っていないと見える。

で、あのマーリンの話でないのなら、もうやめようかとも思ったのだが、「外国語訛り(実際ドイツ人らしい)のある英語を話す図体の大きいアーノルド」というのが出てきたので、ちょっとシュワちゃんをイメージして(たぶん作者もシュワちゃんをイメージしたのだろうと思う)、主人公の女の子ではなく、このアーノルドを追ってみようかと。

実際は、早く「ドラゴンランス」が読みたいのだが、そっちに行ってしまうと、どんどん続きが読みたくなって、他はどうでもよくなりそうな感じなので、とりあえず先に片付けておかなくては。


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