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2003年11月10日(月) ■ |
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アン・ビーティの影響? |
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またモバイルが故障。電源も入らないので、今度こそダメかも。(T_T)
昨日の結婚記念日は、喧嘩になった。普段、たいして口もきかないので、喧嘩にもならないのだが(というか、喧嘩になると面倒なので、無難な話しかしていないというべきか?)、面と向かって結婚記念日だねえなどということになると、普段ためこんでいる愚痴やら何やらが出てくるようだ。
それより、だったら離婚すれば?と何のためらいもなく思ってしまった自分に愕然とした。いいと思ってした結婚が破綻することもやむをえない場合もあるが、離婚は最後の最後のどうにもしようがなくなったときの道だと思っていた私なのに、いとも簡単に「離婚」という言葉が脳裏をよぎった。これは絶対にアン・ビーティのせいだ。あまりにも当たり前のように不倫や離婚について書かれている本を3冊も読んだから、良くも悪くも、結構本に影響されやすい私のこと、離婚なんて簡単にできてしまうんだといつの間にか思うようになってしまったんだ!
『サロン・ドット・コム』のアン・ビーティの批評から引用してみよう。
「・・・不倫もマリファナ同様すっかり日常化し、離婚という、かつては暗い可能性にとどまっていた、やっとアップダイクに至ってやむをえぬ最後の手段となった選択肢も、いたるところで実践されるようになっている。・・・ビーティ以来、離婚と再婚は、何の説明も加えずに語りうる定数となった」
不倫や離婚が当たり前のように書かれていると思うのは、私だけじゃないのだ。
ビーティは、離婚に至るまでの修羅場を全く書いていないから、いかにも簡単に離婚してしまうように感じるのだが、そこに描かれている夫婦の間には、離婚に至るまでにたくさんの葛藤や苦しみがあっただろうと考えるのは、大人として当然だと思う。それでも、そういった結果のみが、あまりにあっけらかんと当たり前に書かれているのが、やっぱりどうしたって私には受け入れられない。何のためらいもなく「離婚」という言葉が頭に浮かぶようでは、実生活では非常にマイナスだ。
そんなわけで、アン・ビーティのおかげで離婚したなんてことになったら困るので、今週の発表が終わったら、早く別のことを考えなくちゃと思い、次に読む本を物色していたのだが、やはりマラマッドかな。出だしが今の季節にぴったりだから。
The early November street was dark though night had ended, but the wind, to the grocer's surprise, already clawed. ─『The Assistant』
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