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2002年08月27日(火)
アメリカ旅行記6日目<ゴールデンゲート・ブリッジ&フィッシャーマンズ・ワーフ>

今日はきれいに快晴!霧もなし。ここまで晴れるのは、サンフランシスコでは珍しいらしい。今日はオプションもとっていないので、丸1日自由。ゴールデンゲート・ブリッジとフィッシャーマンズ・ワーフに行く予定。まずはゴールデンゲート・ブリッジへ。

今回の旅行ではなるべくタクシーを使わず、バスや電車などを利用しようと思っていたので、ホテルのフロントでゴールデンゲート・ブリッジに行くにはどうしたらいいのか聞いたところ、昼間でも危ないと言われている交差点の角にあるマクドナルドの前で、28番の「ゴールデンゲート・ブリッジ・トランジット・バス」というのに乗れとのこと。あ、あそこから乗るのか・・・とちょっとびびったが、なるようになれ!というわけで、出発。

行きは向こう側のサウサリートまでバスで行き、帰りに歩いて橋を渡ろうということになった。料金は$2.65だったので$3出したところ、「お釣りはない」と言われ、しばらく意味がわからなかった。日本ではお釣りがないなんて絶対有り得ないことだから、何言ってるの?という感じで、すぐには理解できなかったのだ。$5札とか$10札でもそうなんだろうな。アメリカではお釣りがあると思っちゃいけないらしい。

橋の手前で「ダグラス・マッカーサー・トンネル」を通り、サンフランシスコの道や場所には、人名が使われているのは知っていたが、マッカーサーもあったんだ!とちょっと喜ぶ。しかし、一度通れば済むはずのこのトンネル。その後何度も往復することになろうとは!まさに「I shall return!」だ。

だが晴れ渡っていたのは、そのトンネルまで。
トンネルを抜けると、そこは霧だらけだった!ゴールデンゲート・ブリッジが、霧で全然見えない。山から流れ出る霧が、見事に橋を覆い隠してしまっているのだ。霧は生き物のように移動して、海に流れ込んでいる。橋が見えないのもショックだが、この霧の流れにすさまじい力を感じて、これはこれでまた仰天ものだった。写真を撮ったら、ちゃんと霧が動いている様子も撮れていた。ああ、びっくり!

ところが、バスに乗ってから約20分、向こう側のサウサリートに着いたら、素晴らしい晴天!なんという違いだろう。でも、相変わらず橋は霧で見えない。展望台でしばらく眺めていたが、サンフランシスコの町のほうは見えているのに、橋だけ見えないのだ。曇天のもとで見る海の色とはまた違って、海も蒼くきれいに見えているというのに、もうあっけにとられて呆然としていた。それでも仕方がないので、とにかく橋を渡り始める。

橋の上は強風と聞いていたが、それは嘘ではなかった。かなりの風が吹いており、そしてまた霧も容赦なくまとわりつく。着ていたパーカーを襟元までぴっちり閉め、フードをかぶり、サングラスをかける(風と霧のために目を開いていられないので)という怪しい姿で、ひたすら歩く。車がひっきりなしに通っているのに、橋はびくともしない。橋げたも巨大でがっしりしていて、思っていたイメージよりもずっと雄大だ。頑丈なんだねと言うと、だから地震に弱いんだという話。なるほど。

霧の大移動も徐々におさまってきたのか、橋の上から海も見えるようになったし、橋げたのてっぺんも見えるようになってきた。霧の中で霧笛がボーっと響き渡る。いつも鳴っているのかと思ったら、霧笛というだけに、霧が出ているときだけのようだ。霧で見えないのは困るが、霧笛が聞けたのは逆にラッキーだったかも。

ところで、たまに立ち止まって海を覗くのだが、重度の高所恐怖症になってしまったアポロ13号は、ここでも下を覗けなかった。欄干に近づくことさえできない。そう、ラスベガスのあの絶叫マシンに乗ったせいだ。情けないったら!(^^;

そうして歩くこと40分。やっと渡りきった時には、徐々に橋が姿を現してきていた。それでもまだ全体は見えない。

ゴールデンゲート・ブリッジ片道4140歩。

次はフィッシャーマンズ・ワーフだが、さきほど乗ってきた28番のバスが、そこまで行っているはず。これが実は落とし穴だった。同じ28番でも、同じバスではないのだ。ちゃんと何行きか確かめないと、また来た道を戻ることになる。ところがそれを知らずに、とにかく28番に乗ればいいと思っていた私たちは、結局3度も「ダグラス・マッカーサー・トンネル」を通ることになってしまった。おかげで、時間がなくて行けないと思っていたゴールデンゲート・パークに立ち寄ることができたのは、不幸中の幸い。しかしあまりにも広すぎるため、入り口だけちょこっと歩いたのみ。

さてフィッシャーマンズ・ワーフに着くと、私のサンフランシスコのイメージは一変。暗くて狭苦しい町というイメージは、明るい太陽と美しい海のおかげで、だいぶ改善された。彼方に見えるのはアルカトラズ島。ザ・ロックだ。海の近くに来ると、やっぱりわくわくする。根っからリゾート向きの性格らしい。気温も高く、暑くなり、海で遊ぶにはちょうどいい。ここまで来たら、霧もすっかり晴れ、ゴールデンゲート・ブリッジの全貌もくっきり見えた。

食べ物に恵まれなかった今回の旅行だが、フィッシャーマンズ・ワーフなら、いくらかましなものもあるよねというわけで、早速レストラン探し。昨日のガイドさんに、クラムチャウダーのおいしい店(ピア39にあるネプチューン・パレス)を聞いておいたのだ。

そこまで行くのに、だいぶ歩いた。となれば途中であちこちひっかかるのはしょうがない。ふと入った店で、シュワちゃんの「T2」の額入りフォトを見つけてしまい(カックイイー!)、とんでもなく邪魔な荷物になるのは重々承知で、それを購入。$26.95なり。

ところで、そこの店のオニイサンがずっと私を見ていたのだが、いきなり「アーユージャパニッシュ?」と聞いてきた。ジャ、ジャパニッシュってなに?とにかく日本人か?と聞いているんだろうから、そうだと答えると、「アナタハイイデスネ!」と日本語できた!むむむ、ほんとにイイと思ったのか、ただ日本語をしゃべってみたかっただけなのか・・・。とりあえずわたしも日本語でありがとうと言っておいた。

そうしてやっとネプチューン・パレスに着き、ダンジネスクラブのガーリック炒めパスタ添えとクラムチャウダーを食べる。もちろん今回の旅行では、一番ましな食事。でも・・・せっかくだがやっぱりたいしたことはない。チャウダーにはうるさい私だから、フィッシャーマンズ・ワーフで一番おいしいと言われ、ナンタラ賞とかも貰っているお墨付きのチャウダーでも、納得はできなかった。日本にはもっとおいしいクラムチャウダーがあるし、この私でさえ、もっとおいしく作れるぞ!ってな感じ。

カニに至っては、イタリアンなのだけどバターで炒めてあるため、すっごくしつこくて、翌朝までお腹が減らなかったくらい。小エビのサンドイッチも食べたかったのに、胃がもたれちゃって、ぜんぜん食欲がわかなかった。そもそもあのカニ自体、あんまりおいしいものではなさそうだ。いずれにしても、せっかくの海の幸でも、アメリカ人にはその旨みを引き出す能力がないらしい。もったいないことだ。

でも、ネプチューン・パレスのマルガリータはおいしかった。普通マルガリータにはライムを使うけれど、そこのはオレンジが使ってあってさっぱりしており、あまり酸味の強いお酒は好きでない私にとっては、オレンジ・マルガリータは絶品だった。

お腹もいっぱいになったので(もたれてるが)、ベイクルーズでもしようかということになり、$10でゴールデンゲート・ブリッジとアルカトラズ島を回ってくれるという船に乗ることになった。大きなフリート船だと$20近くするのだけれど、どうせ行くところは一緒!と思って小さい船にしたのが間違い。潮の流れの速いサンフランシスコ湾は、波が荒く、まるでジェットコースターに乗っているみたいだった。めちゃ怖いー!それに大きな船の後になると、その航跡でもっと波が大きくなるのだ。うげげ!でも、これを利用して、ウインドサーファーたちが見事なジャンプを披露してくれた。ブラボー!

それでも、ゴールデンゲート・ブリッジの下をくぐり、アルカトラズを回る行程は面白かった。海はきれいだったし、風も冷たかったけれど気持ちがよかった。アルカトラズに降りたわけではないが、かなり近くまで寄るので、十分に見ることができた。

船を下りてから、近くのバーで一杯。あれ?もしかしてアメリカに来て初めてバーに入ったのかも。だいたいどこに行ってもバーには必ず行くわけで、全然酒場に行かないなんてことは珍しいことだ。でも、飲みに行こうという気持ちがおきないほど、恐怖のほうが大きかったというわけだろうか。ていうか、毎日疲れ果ててたというほうが正しい。ベッドに入って本を広げても、1ページどころか2、3行で、もう寝ているという毎日だった。

それからおみやげを見て歩き、大笑いグッズをゲット。オサマ・ビン・ラディン印「地獄の火で焼かれろ!」ホットソースと、ホテル・アルカトラズ(全室オーシャンビュー、大きなダイニングルームでの食事、魚は食べ放題、全室バー完備、ファーストクラスのセキュリティ)のキーホルダー。ちなみに、ホテル・アルカトラズのバーとは、酒場のことではなく鉄格子のこと。

帰りはケーブルカーに乗って・・・と、アポロ13号はすでに帰り支度。でも、私には買い残したものがある。もう疲れたから嫌だというアポロ13号を残し、ひとりで店を探し回った。FBIのパーカーとNYPD(ニューヨーク市警)のTシャツ。無事ゲット!<どこに行ってきたのよ!
これを着て、ストイックに運動するのだ!わはは!
でもどうせなら、ニューヨークの消防団Tシャツのほうが良かったかな・・・。

いよいよ最後のお楽しみ、ケーブルカーに乗車。それにしても名物だけに、ディズニーランド並みの長蛇の列。日も暮れて、ゴールデンゲート・ブリッジに夕日が映えてきれいだ。宵の明星も明るく輝き、ふといい気分だなと思ったら、だれかがギターを弾いて歌っている。けして上手じゃないのに、妙に心をくすぐる暖かい音楽だ。いいな、こういうのは。他の人たちもみな同様に思ったらしく、次々にお金を入れている。だいぶ集まったみたいだ。そういう私も$1。

やっとケーブルカーに乗ったはいいけれど、満員なので立っていたところ、前に座っていた南米系らしい男性が、席を譲ってくれた。私ってそんなに年寄りに見えたんだろうか?それとも体が弱い人とか?身体障害者だとか?なんていぶかりながらも、疲れていたので有難く座らせてもらった。

ところが、これが仇となり、逆にめちゃくちゃ疲れて死にそうになった。なにしろスキー場の急斜面みたいな坂を上り下りするわけだから、そのたびに体が左右に傾き、手には荷物がいっぱいだから、つかまるわけにもいかず、かといって両隣の男性にもたれかかるわけにもいかず、体を思いっきり硬直させて、懸命に踏ん張っていたのだ。降りたときには精魂尽き果て、もう一歩も動けないというくらいに疲れ果てていた。立っていればどこかにつかまることができたはずで、踏ん張るにしても足が使える。座っているとそうもいかないので、全身がつりそうなくらいに硬直していたのだ。

やっとのことでメイシーズの前まで来て、ホテルの送迎バスを待ち、くたくたになってホテルに戻る。途中のマーケットでサンドイッチを買ってきたのだけれど、カニがまだもたれていたし、疲れ果てて食欲もなかったので、結局食べずじまい。明日の出発は11時半頃なので、荷物を詰めるのは明日でも間に合う。

なのでシャワーを浴びるやいなや、アズ・スーン・アズ、ベッドに倒れこむようにして寝た。爆睡!

本日の総歩数17761歩。


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