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2002年04月12日(金)
気にしてくれてたのね。。。

二日酔いと「ラブユー」な頭で、ふと冷蔵庫の扉に目をやると、新聞の切り抜きが貼ってあった。

「応募作品すべて採点します。角川書店の新型文学賞」

中身は、「カドカワエンタテインメントNEXT賞」についてで、作品を送ると、3ヶ月以内に必ず講評を返送してくれるらしい。ABCDEの5段階の評価をつけられ、B+の評価であれば、出版の可能性があるというものだ。

ほうほう!でも、なんで???

そう思って、ふと気がついた。
クリスマスエルフの本をどうしても出したい!とか、ビバリー・ドノフリオに影響されて、やっぱり文学部よ、もう一回大学に行きたい!などと思った話やらを、アポロ13号の前でペラペラしゃべっていたのだ。
その時は、「俺は毎日汗水たらして一生懸命働いてるのに、そんなことばっかり言って、まったくお気楽でいいよねー!」ってな顔をして、相手にもしてくれなかった。

何も作家になりたい、なれると思っているわけではないのだが、何かそういった方面に関わりたかったのは事実。作家など夢のまた夢だということもわかっているつもり。分に過ぎた考えだ。
でも、バカじゃないの?とまるで聞いてもいないのかと思っていたら、ちゃんと考えていてくれたのだ。
「やるならやってみろ!」と無言で応援してくれたのだろうか?

じゃあ、やってみよう!と何も考えずに飛びつくほど、私だって甘くはない。
すぐにサラサラと書けるくらいなら、とっくに作家になっているだろう。
言いたかったのは、作家になるとかならないとかってことではない。アポロ13号が、ちゃんと私のことを考えてくれていたってことなのだ。それが何より嬉しかったのだ。何も手助けはしてくれないが、黙って夢を見させてくれるってだけでありがたい。そんな相手でよかった。もっとも彼の胸のうちには、万が一でも私が印税で儲けるなんてことがあったら、早く楽させてくれよという打算があることは否定できないが。。。

ともあれそういうわけだから、何をするのでもいい、一生懸命やらなくちゃね!と思った次第。少しでも可能性があるなら、これからもいろんな夢を見て、いろんなことをやってみよう。人生に遅すぎるなんてことはないんだから!




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