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| 2002年03月04日(月) ■ |
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| 地図 |
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洋物の本は上下2巻でも途中で投げ出してしまうような、ちょんまげ派のアポロ13号だが、『指輪物語』にはすっかりはまったようだ。指輪のプロローグとも言うべき『ホビットの冒険』も入れると、現在8冊目。これは驚異的である。 しかし、実は秘密があった。彼は地図好きだったのだ。
『指輪物語』には物語の舞台となる「中つ国」の地図が載っており(もちろんこれもトールキンのオリジナル)、指輪を読むということの中には、「中つ国」の歴史と地理を学ぶということも含まれる。だが私の場合、すでに4回目だというのに、かの地図に関しては、単なる絵柄としてしか見たことがないので、ホビット庄がどこにあるのか、それに対してモルドール(指輪の旅の行き先)はどちらの方向なのかなどということは、全く気にもとめていなかった。
ところがアポロ13号は、あの細かい地図(文庫本だからなおのこと小さい)を見ながら、いちいち確かめているようなのだ。この地図はマニアにはかなり人気があって、絵としても素晴らしいので、眺めている分にはなかなかいいのだけれど、どうも私ははなから地図には興味を示さないタイプであるから、架空の地図で架空の土地の位置を確かめている間に、1ページでも先に進みたいと思う。いわば「地図の読めない女」なんである。
それにひきかえアポロ13号は、書店で新しく日本語で出た地図を見てきて、あれはどうも良くないとのたまったり、映画のパンフレットについていた地図と本に載っている地図を見比べたりして(どう見ても同じだと思うのだが)、ああでもない、こうでもないと毎日ご熱心だ。
昨日も、白の魔法使いと言われているサルマン(指輪に取りつかれて悪い魔法使いになってしまった賢者)がいるところ(アイゼンガルド)の字が小さくてわからないじゃないか!と憤慨していたので、老眼鏡でも買ってやろうかと言うと、そういう問題じゃないという。ここは重要な地点なのだから、ちゃんとわかるように書いてなければダメなんだそうだ。はあ〜、なるほど。。。
今では、4回目再読中の私より、ずっと「中つ国」の地理に詳しいアポロ13号である。
─ BOOK INFO ─
◆ラーゲルレーヴ『ニルスのふしぎな旅<1>』読了
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