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読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
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2006年01月24日(火)
霧の日にはラノンが視える(縞田理理)

●読了:霧の日にはラノンが視える(縞田理理)
内容(「BOOK」データベースより)
クリップフォード村で七番目に生まれた子供には、妖精の呪いがかかっているという―。呪いを解く鍵を探すためロンドンへやってきたラムジーは、不良達に襲われていたところをジャックという青年に助けられる。仲間らしき刺青の男・レノックスに「王子」と呼ばれ、どこか不思議な雰囲気を纏うジャックは、心を閉ざしたままのカディルという美しい人をつれていた…。霧の都を舞台に、大胆な構想で描くネオ・フェアリーテール。期待のストーリーテラー、縞田理理のデビュー文庫。


2003〜2005年にかけて出版された全4巻のファンタジーシリーズで、ロンドンの街と「ラノン」という異世界をテーマにした現代に紛れ込んだ異種族の話、かな。ラノンは妖精や巨人族、ドラゴンのいる魔法の世界。ラノンで罪を犯した人びとが「地獄穴」に落とされると、世界を渡ってこちら側のロンドンに流れ着き、対立したり「在外ラノン人同盟」を作ったりしながら、こちら側の世界でなんとか生き延びていく。ロンドンはラノンのにおいがする。
最初、ラノンに行くことになるのかと思ったらそうではないらしい。「霧の日にはラノンが視える」というタイトルの通り、あくまで舞台はこちら側の世界で、故郷ラノンの影が見え隠れする中でどうやって生きていくか・・・という話のよう。

おもしろかった。この本は年末年始にネット中に、どこかのサイトで2005年ベスト本に入っているのを見て興味を持った本。読みやすかった。ストーリーそのものは結構シビアなのに、キャラクターのせいか全体的に癒しパワーがある感じでスッキリ楽しく読めた。天然系のラムジー、外見は凶悪だけどとてもいい人なジャック、苦労症で面倒見のいいレノックスとキャラクターのバランスが取れているし、出てくる魔法の使い方などにも筋が通っていて無理や違和感がない。ロンドンが舞台ということもあって、読みやすい、入りやすいファンタジーという印象。
続きも読んでみよう。
*縞田理理氏の公式サイト:http://www.geocities.jp/ririshimada/