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読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
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2004年09月19日(日)
後巷説百物語(京極夏彦)@赤えいの魚

●読書中:後巷説百物語(京極夏彦)
妖怪誑かしの小悪党、又市とその一味が活躍するシリーズ第3弾。
明治10年。巡査の矢作剣之進はある酒の席で珍奇な伝説を巡り、友人らと言い争いになる。収拾が着かなくなった剣之進らは、奇妙な隠居老人山岡百介の元を訪れた。百介は昔体験したという不思議な話を語り始める――。
恨みつらみに妬みに嫉みー。かくも人間は、闇を抱え続けて生きねばならぬのか。その深き業をやるせなく描く、圧巻のあやかし絵巻。いずれ行き着くは同じ場所。丁度、これが、百話目で御座います。あの大きな事件から数十年後。時代は江戸から明治へ。矢作剣之進:不思議な物に心惹かれる正義漢、東京警視庁一等巡査。倉田正馬:元徳川重臣の次男坊で洋行帰り、新しいもの好きの合理主義者。渋谷惣兵衛:剣術使いで町道場主という豪傑、顔に似合わず理が勝つ男。笹村与次郎:元北林藩江戸詰藩士、控えめで温厚な皆のまとめ役。一白翁:九十九庵に住む八十幾つの隠居老人、無類の不思議な話好み。小夜:一白翁の身の回りの世話をする遠縁の娘。初回限定!新聞錦絵掲載


第1話≫赤えいの魚
昔。小さな島が御座いました。その島には、あまり裕福でない人人が、細細と身を寄せ合って暮らしておりました。
戎島(えびすじま)という小さな島にまつわるふしぎ話。タイトルは、天変地異が起きて島が丸ごと沈んでしまったという話から、その島は本当は巨大な鯨や赤えいだったのではないか・・・というところから。

本書では、考物の先生・山岡百助が「九十九庵に住む八十幾つの隠居老人、一白翁」として登場。矢作剣之進、倉田正馬、渋谷惣兵衛、笹村与次郎ら知恵を借りにきた若者たちを相手に昔語りをする。