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読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
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2004年01月30日(金)
子供部屋のアリス / Diamond in the Window 2冊読了

昨今珍しくもないけど、昨日今日と続けてウイルスメールが来た。W32.Novarg.A@mm? 聞いたことないなーと思ってよく見たら噂の"MyDoom"の別名ですって。ひょええ〜〜! 定義ファイル更新しておいて良かった・・・(><。

●読了:子供部屋のアリス(高橋康也,高橋迪・訳)
「不思議の国のアリス」刊行から20年後に、ルイス・キャロルが5歳以下の子どものためにさらにやさしく書き直した「妹版アリス」、"The Nursery Alice"の翻訳。訳者あとがきによると、刊行されたのは「不思議の国のアリス」が出版されてから24年後の1889年。有名になったアリスの物語を書きなおすに当たって、キャロルは14章という物語の構成は変えないこと、全体の長さは1/4位に短くすること、幼い子に通じない言葉や論理の遊びは省略すること、テニエルの挿絵を引き伸ばして色をつけること、をめざしたという。

原文を読んでいないので分からないけど、この翻訳文は著者「ルイス・キャロルおじさんが小さな子に話し掛けている口調」なんだろう。冒頭はこんな風に始まる。
むかしむかしあるところに、アリスという名前の女の子がいました。あるとき、アリスはとてもへんてこりんな夢を見ました。どんな夢だったか、聞きたいですか?
この本はある意味、キャロル自身が書いた「ふしぎの国のアリス」のパロディなのだな。自分で自分の作品にツッコミを入れてるところは、大人の目で見てもおもしろかった。例えば10章の「きちがいパーティ」で三月ウサギと帽子屋のティーパーティでテニエルの絵をすぐ横に並べて、
そこの、長い耳をして、かみの毛にむぎわらをひっかけているのが、三月ウサギです。むぎわらは、気がくるっているしるしだそうです。どうしてだか知りませんけどね。あなたも、かみの毛にむぎわらをはさんだりしない方がいいですよ。ほかのひとに、きちがいって思われますからね。(72p)

とか、さらに「アリスはじぶんでお茶をつぎ、バタつきパンをたべました」の後、「もっとも、どこからバタつきパンをとったのか、わたしは知りませんよ。」と絵にパンが書いてないのにツッコミ。面白がってるキャロルが目に浮かぶようだ。「5歳以下」と冒頭で断るだけあって、話そのものは本当に子供向け、ハッキリ言って物足りない。小さい子に読み聞かせる本、という感じだった。でもアリスファンとしてはアリスの裏話(?)が読めたからわりと満足。特にアリス好きでもない大人が自分用に定価で買う価値があるかどうかは疑問だけど。おもしろかったです。

●読了:Diamond in the Window(Jane Langton)
1/27の続きから)なかなかおもしろかった・・・かな。
著者のJane Langton氏はボストン出身で現在もマサチューセッツ州に在住だそうで、生まれ故郷を舞台にしたファンタジーを地元の子供たちに読んでもらいたくて書いたんじゃないかと思う。現代が舞台なので、主人公2人はしっかり現代っ子。それでいてソロー研究家のおじさんの影響で2人ともエマーソン、ソローのこともそれなりに知っているし、エレアノーラはオルコットの『若草物語』が大好きという・・・彼らの目を通して、読者(地元の子供たち)にコンコードという町の歴史と現在とファンタジーを重ねて見せたかったんじゃないかと思った。終り近くでエレアノーラが独白するところがある。「ミニットマン、エマーソン、ソロー、ルイザ・メイ・オルコットというリアルでお馴染みの私たちのコンコードと、インドの王子にダイヤの指輪・インドの星、真珠、マハラジャの宝物という不思議な世界が奇妙に混ざりあって重なっている」と。ボストンの歴史にも文学にも興味のない人が読んで面白い本だとは思えないけど、そういう目で見ると確かによく出来ている。

Jessica Haggerthwaite: Media Star(Emma Barnes)
ジェシカ・ハガースウェイト : 魔女退治】の続編があることを発見。BBC BigToeでドラマ版を見つけて気がついたんだけど。・・・う〜ん、どうするかなー・・・。前作は面白かったかっていうと微妙なんだけど、ジェシカとあの凄まじいママがその後どうなったか知りたいかも。