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読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
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2003年02月16日(日)
バビロンまで何マイル?

●読書中:Deep Secret(Diana Wynne Jones)@22/25章
"バビロン"で"伝承歌(nursery rhyme)"と出てきた時から、ニヤニヤ笑いながら楽しみにしてた「バビロンまで何マイル?」が、19章でやっと全文出てきた!と思ったら長くなってる!? 日本では川原泉の同名のマンガで有名なこのフレーズは、マザーグースが出典なのだ。Deep Secretの「秘密」というのも、実はこの詩に深〜く関係している。

How many miles to Babylon?     バビロンまで何マイル?
Three score miles and ten.      3×20と10マイル
Can I get there by candle-light?   キャンドルの灯りで行けるかな?
Yes, and back again.          ああ、行って帰ってこられるさ
If your heels are nimble and light  足が早くて軽ければ、
You may get there by condle-light.  キャンドルが灯っているうちに着くかもしれない


ここまでが一般的に良く知られたマザーグースの詩だ。Deep Secretの中では最後の2行が If your feet are speedy and light / You can get there by condle-light. になっているけど、まぁ意味は同じ。そして、DWJの本の中ではこの詩に続きがある、という設定になっている(もちろんDWJの創作!)。しかも、これでもまだまだ欠落があるらしい。

Where is the road to Babylon?   バビロンへの道はどこにある?
Right beside your door.       きみのドアのすぐ隣りだよ
Can I walk that way whenever I want? その道は、行きたい時いつでも歩いて行ける?
No, three times and no more.    いいや、3回限りでそれ以上はない
If you mark the road and measure it right よく注意して、正しく道を判断すれば
You can go there by condle-light.  キャンドルが灯っているうちに向こうに行ける

How do I go to Babylon?    バビロンへどうやって行けばいい?
Outside of here and there.     あちらこちらの外側へ 
Am I crossing a bridge or climbing a hill? 橋を渡ったり、丘を登ったり?
Yes, both before you're there.   ああ、向こうへ着くまでには両方あるさ
If you follow outside of day and night 昼と夜の外をたどれば
You can be there by condle-light. キャンドルが灯っているうちに向こうに着ける

How hard is the road to Babylon?  バビロンへの道はどう辛い?
As hard as grief and greed.    深い悲しみと貪欲さと同じように辛いのさ
What do I ask for when I get there? 行ったら、何を請えばいい?
Only for what you need.      きみが必要なものだけを
If you travel in need and travel light きみに欲しいものがあって、身軽に旅をするなら
You can get there by condle-light. キャンドルが灯っているうちに向こうに行ける

What shall I take to Babylon?  バビロンへは何を持って行く?
A handful of salt and grain,   塩と穀物をひとつかみ、
Water, some wool for warmth on the way, 水と、道中が暖かいように羊毛を
And candle to make the road plain. 道をはっきりさせるためにキャンドルを
If you carry three things and use them right この3つを持って、正しく使えば
You can be there by condle-light. キャンドルが灯っているうちに向こうに着ける

How long is the way to Babylon? バビロンへの道の長さはどれくらい?
Three score years and ten.    3×20と10年さ
Many have gone to Babylon    バビロンへ行った人は大勢いるけど
But few come back again.     帰って来る人はほとんどいない
If your feet are nimble and light 足が早くて軽ければ
You can be back by candle-light. キャンドルが灯っているうちに帰って来られる



本当は色々な解釈ができるだろうから、訳は参考程度に。どうしても日本語にしてみたかったんだ〜。"three score(years) and ten=70(歳)"は慣用的な表現で、人間の寿命を表している。ろうそくそのものも人間の命を連想するなぁ。"by candle-light"は「ろうそくを持って」「ろうそくが灯っているうちに」以外に「日暮れまにでは」「死ぬまでに」という意訳もある。Deep Secretの中でも、その後の話の流れから見てBabylonは「(生死の境の)あちら側」を意味しているみたいな気がする。
今22章で、向こうへ行ったまま帰ってこられるかどうか・・・という所だ。道を開く所や、持っていくものを集める所もすごくてゾクゾクした。あと残り80ページくらいか? ここまできたらもう止められない!最後まで突っ走るぞ〜!!