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エンピツユニオン



読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
レビューリンク

2002年07月18日(木)
苦手な本

●読書中:Year of the Griffin(Diana Wynne Jones)
Dark Lord of Derkholmの時に言ったかどうか覚えてないけど、私は実はこの2連作が好きじゃなかったりする。(他の作家作品に比べると)ストーリーは面白いと思うから感想を書くと良い評価になってしまうし、後半の追い込みはやっぱりすごいし面白いし、積極的に嫌いなわけではない。けど、DWJの作品にランキングを付けると最低になってしまう程度には苦手。

理由はいくつかあって、そのひとつは冗漫で中途半端な感じがすること。Dark Lord〜では観光客とかツアー旅行に対しての皮肉があったし、Year of the Griffinはあからさまに大学に対する皮肉を表現している面がある。・・・そういうピリッとした皮肉・批判は非常にイギリス人らしくて、ジョーンズさんの一面が現れてるんだろうと読みながら思う。
でも、そのせいでストーリーに色々な要素がありすぎて、(ファンタジーとしての)焦点があいまいで散漫な感じがするわけ。先生と生徒の対立と交流を描きたいのは分かるけれど、先生が誰々はCマイナス、誰それはD、等と何ページにも渡って延々と悩みながら成績をつけるシーンなんて、うざくて投げ出しそうになった。そういう散文的な場面がずーーっ続いて出来上がってる話なので、ストーリーに入れないと結構キツイものがある。
まぁ、このシリーズが好きな人たちは、そこが良いんだ!と言うだろうし、私だって日本語でサラサラと読んだら軽くて面白いと思うかもしれないから、こんなのは単純に好みと気分の問題だけどね。

もうひとつは、決定的に魅力のあるキャラ、強烈なキャラが居ないこと。ちょっと変わった人物は沢山出てきても、誰も彼もみ〜んな類型的でありがちなキャラクターを抜け出せていない。これは!というヒーローもヒロインも居ない。
DWJの作品群を色分けすると、これはデイルマークと同じ(キャラではなくて)世界そのものが主役の話、ってことだと思う。うーん、デイルマークの世界には深さと広がりを感じるんだけど、このダークの世界はねェ・・・なんだか、行き当たりばったりな感じがしてどうもねー・・・。

『水琴館の惨劇―銀猫堂奇譚』(岩崎るりは)読了
<内容>
不安は猫をも殺す。恐怖への不安は、不朽の魂を持つ猫さえ殺してしまうものです。水琴館に秘められた水琴窟の音色に惹かれて気のふれた人達が集まってきます。今まさに御影家に伝わる惨劇の幕が開きます。耽美ミステリー。

<感想>
うん、私は嫌いじゃないです。殺人事件があって、大きな謎があって、それを解明する話だから「ミステリー」で間違いでは無いんだけど、いわゆる本格ミステリーが好きな人にはかえって向かなそうな、変わった雰囲気の話。耽美というか・・・じね好きで猫好きで、かつミステリー(謎)が好きなら向いているかも。謎の解明以外の部分が、かなり修飾が多くて・・・綺羅綺羅しい。詩的で散文的だし。猫は最初から最後まで出っぱなしで、なんと彼らがメインテーマだったりする。

カップリングと犯人はわりと早くわかった。まぁ直感に近いけど、状況を考えるとあの人しか居ないし。猫のブリードの話と、人間の血筋の話が重なっていくところがすごかった。一種異常な世界なんだけど、作者は有名な猫のブリーダーだそうで、その知識に裏付けられた迫力があった。

『猫の恩返し』森田宏幸監督インタビュー
天空の城ラピュタ(DVD)
【2002/10/04発売 ¥3995】
やっとDVDが出るらしい!ラピュタは持ってないから、これも予約しようかな〜