光と向き合って
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▽前回の日記を書いた時、僕は恋愛と生活は違うと考えていた。
「恋愛と生活は別」は、決まりでは無くて選択なんだろうなと今は思う。

上昇指向や家族(氏)制度にこだわりたいなら、そう行動する方が効率はいい。
ただ、その考え方はその枠から抜け出せない底無し沼。
家族や上流は制度やイメージなので、どこまでいっても満足は得られない。
言い方を変えれば、依存しきれない。孤独を埋めることもできない。
宗教で言われる「外にあっては開かれ、内にあっては闇」の様に。
自分の経験と周りを見ていて、そう痛感した。


生活が苦しくても、孤独を感じても、一人で立って生きる意思を持つことから始まると今は実感する。
数年は掛かるだろうし、その間は苦痛。
ただ、「生きている」実感は持てる。

一見すると、上昇指向や家族(氏)制度に寄り添う方が楽に感じる。
僕もその方向を考えた時期があったから。それに今は、そうなりやすいし、「なるしか無い」
ただ、これからはそうした方も増えてくると思う。


▽付き合っている相手と別れた。
10月、お互いの気持ちや考えを話し合って
「自分が変わらなければいけない」と相手は話していた。

「変わりたい・変えたい所」を本人は良くわかっているはずだった。
親や家族が好きなことは前から充分伝わっていた。
でも、周りからの過剰な期待に本人は応えようとして、でも、心は嫌で滅入っていた。
一方で、離れることも難しく、紛らすしかない状況だった。

相手を支える為には、家から一切離れる訳でも無く、くっつく訳でも無い
うまく移行していく状況を(少なくても生活面で)作る必要があった。
でも、僕には支えられるだけの収入が無かった。仕事を探した。見つからなかった。
その間に、相手の心は限界になってしまった。


▽10月の月末辺りに昔からの女性の仕事仲間と飲んでいた。
その人には相談に乗ってもらったこともあったので、その時のことを話した。
「それじゃあ、元の相手に戻るだろうね。」
僕もそう思っていた。

1年近く就職活動をして、正社員の実績も無い不安定な相手と
しっかり働いていて、収入もある相手と。
気持ちはあっても、生きていけない(ことは無いけど、壊したくない)
そうした状況では、そちらを選ぶだろうと。

そして、相手は元相手の所に戻っていった。
僕は今週やっと、就職が決まった。
遅過ぎた。分かっていても、縁もあるからどうにもならない。

今は、喪失感で一杯。「心にぽっかり穴が開いた状態」って、こういうことを言うんだね。
自分がなるとは想像もしていなかった。
喪失感ってもっと寂しいと思っていたけど、うれしくも寂しくもない。
きっと、泣きたいんだけど、涙も出ない。言葉にできない。

こんなに長い文章を最後まで読んでくれてありがとう。
次はいつになるか分かりませんが、もし良ければ読んでみてください。


2007年12月29日(土)
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