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2006年01月26日(木) ダンスの夜ホールの影でキスをした



何でスカイラーのことでこんな悩まなきゃならないんだ!
もう本当に泣けてくる
手紙ではいつものあの子なのに。

愛してるとか大好きとか
思っても無いのに言わないで

あなたはいつもあたしに正面からぶつかってくれない
逃げてばかり
真面目な話ができないなら付き合ってる意味無いよ

確かにあたしは馬鹿だしこんなだけど
それを好きになったのは自分じゃない
好きって言われても信じられないよ
何度も信じようって思ったけど
あんたがいつもあたしを傷つけた

あたしは泣いてばかりだよ

友達よりちょっと上ってどれくらい?
それは愛なんかじゃない
好きだなんて言わないで
本当は信じてないくせに
スカイラーはあたしを信じてない

恋愛の最中にスカイラーはあたしを恐れてる

恋愛なんか実践あるのみなんだし
だからスカイラーは酷く不器用だと思う
そうして今のあたしにはそれを受け入れる余裕が無い

ダンスパーティーの時
ホールの影でキスをした
ダンスをしたときのあの子の腕を今でも覚えてる
密着したあの子の体温は酷く熱くて眩暈がした
ダンスの時意外はずっと手を繋いでた
繋いだゆびの先にあたしは酷く幸せを感じていて
かすかな香水の香りにあたしは胸がいっぱいだった

あの子の指
あの子の体温
あの子の唇

あの子はひどく熱い

そうしてあたしはその熱さにいつも眩暈がしてた
愛してた

愛してる

あの夜とは随分変わってしまった
何もかも

あの子とあの子の弟の関係を悪くしたのは確実にあたしで
あの子の弟から彼はあたしを愛して無いと言われた
悲しいとかむかつくとかなんかいっぱいいっぱいで
大嫌いと書いた手紙はあの子をひどく傷つけたはずだ
それでもあたしを愛してると書いてくれた手紙
あたしはもう一度信じようと思った
だけど
だけど、あの子はあたしを避ける
ぶつかってくれない
何を恐れてる?
あたしの何が恐いの?

怯えてるくせにあたしを愛してるだなんて

笑っちゃう



泣きたくなんか無い
泣きたくなんか無いのに

つないだ手のぬくもりを今でも覚えてる
あたしの手が冷たいと笑ったあの子
初めてのキス
キスした後のあの子の照れ笑い
だきしめてくれた腕の温かさ
本当にたまに力を込めて抱きしめてくれた
その腕の強さも
愛してるとささやく声も

全部が涙をさそって仕方ない



終わりたくなんか無い
こんなんで終わりたくない

だけど

同じくらい終わりが早く来ればいいと思う

切なくて流れる涙も
寂しくて眠れない夜も
もうなにもかもにあたしは嫌気がさしていて



早く終わりが来ればいい。






どれくらい愛してるのかなんてあたしにも分からない
そんな事考えてくれなくていい
あたしだって自分の感情なんかわからない
自分の感情なんかとても信じられない
でも側にいたい
それだけでいい

あたしがあの子の妹なら良かった

妹としてとか彼女としてとか友達としてとか
もうなんでもいいから

好きって言ってくれたその言葉だけでいいから




ただ今は

もう一度手を繋ぎたい




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