2003年03月26日(水) あの時本当に死ねばよかった。
できるものならば、死にたいと思った。
けれど出来なかった。
死ぬのはとても容易い事
けれどあたしにはその覚悟がつかなかった。
死にたい。
出来ないと分かっていても、今すぐにでも消えたかった。
死にたくない、けれど消えてしまいたい。
みんなして私を騙していた。
それがどんなに重要な意味かを知っていて、教えなかったんだ。
悔しい。
私は本当に馬鹿だ。
みんながどんな気持ちで私に黙っていたのかと考えると、
とても胸が痛かった。
だけど同じくらい、否、其れ以上に私のほうが痛かった。
やっちゃんに、彼女がいました。
ただ、それだけです。
だけどそれを分かっていて、誰も私に教えてくれなかった。
やっちゃんまでもが。
夏休みも冬休みもお正月も、いつだって言おうと思えば言えたはずなのに。
其れを分かっていて、やっちゃんはあえて私に話さなかった。
私が未だやっちゃんを愛していると知っていながら
やっちゃんは私に黙っていたんだ。
黙っていた。
ばれないとでも思ってたの?
何の為にそうやって黙ってたの?
分かってる。
一番悪いのは私なんだ。
未だ一歩も此処を進もうとしない私が一番最低。
彼女ができていたってちっとも可笑しくないんだ。
あれからもう何年もたってる。
自分の事を棚に上げて、あの子を責める私はずるい。
あの時本当に死ねばよかった。
死ねる時に私が死ななかったのは、
もう一度あの子の笑顔を振り向かせなければ、と思ったからだ。
それさえ不可能だったのなら、私は死ぬべきだった。
馬鹿みたいだ。
私はもう諦めたつもりでいた。
ちっとも諦めていないのに、もう平気だと思っていた。
じゃあ如何してこんな風に涙が流れるのよ。
私はもう泣き方を忘れていると思ってた。
それなのに事実を知った途端、嗚咽していた。
人前ではさすがにマズイと思って、精一杯我慢して、
自分の部屋に入った刹那には、まるで自分じゃないみたいに
しゃくりあげていた、まるで子供みたいに。
悲しくなんて無いのに。
あの子が幸せなら私の出る幕が無いのは、誰より私が知ってる。
それなのに如何しても笑ってあげられない。
そんなの悔しすぎる。
愛しい人を奪われたのに、へらへら笑うなんてもっと馬鹿だ。
此処で精一杯泣いて、もうやっちゃんとはさよならする。
決別しなければ、また何年もずるずると引き延ばすことになる。
こういう最後になることは分かっていた。
初めから全て分かっていて、それでも愛した。
その想い出は今でも美しいし、良かったと思ってる。
振り向かないと分かっていても、
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こんな事にはならなかった。
けれど、初めから諦めていたら、
やっちゃんは私にあんな笑顔を見せてはくれなかった。
今となっては思い出としてしか会う事は出来ないけれど
とても大切な人だった。
そうして私はこれからもあの人を1番に愛していくんだ。
誰にも言わない。
“もう諦めた”フリをする。
だけど私はあの子の事を忘れない。
あの子が振り向かないのを知っていながら、
一生懸命にあの子を応援して、いつか死ぬ決心がつくまで
精一杯に無様に生きて
最後まであの子を思い浮かべながら
そういう風に生きていくんだ。
それが、今の私にとって最も幸せな生き方なのだと思う。
無理に忘れるのは、“あの子を愛している私”を、
精一杯に愛してくれた準に失礼だ。
そんな風に泣いて過すくらいなら、
傍目に痛々しくても、私なりに強く生きていこうと思う。
あの子はあの子なりに、全身全霊で考え抜いた答えが此れだった。
それなら私は其の答えを、精一杯肯定して、
全身全霊をかけて、別の人間を選んだやっちゃんを愛していく。
そうなる運命だった。
それで十分幸せ。
もう、あの子には会わない。
やっちゃんがどんなに会いたいといっても、会わない。
そうするほか、私には答えが出せない。
“諦めたから”なんて言えない。
だからせめてそれと同類か、もしくは同等の行動で返事をしなければ。
やっちゃんは恐ろしく正しい。
こうするのが最善の方法だったんだ。
2人とも其れを知っていて、しなかっただけだった。
恋をするのに時効は無いと思う。
やっちゃんは其れを罪だと思いながら、それでも別の人を愛している。
それほど愛しているんだ。
私はあの子の罪を下ろさない。
やっちゃんはそういうのを許さない人間だった。
どこまでも、生きるのが不器用な人。
やっちゃんはとてもとても私の事を考えてくれた。
私の馬鹿みたいな愛情に対して精一杯の誠意で応えてくれた
それが本当に嬉しくて、あの子らしいと思った。
たくさん涙を流したし、悲しい思いもたくさんした。
けれどそれはやっちゃんの所為ではないんだ。
誰も悪くない。
御免なさい。
あたしはもう、本当にいっぱいいっぱいで。
やっちゃんは私を忘れない。
それが彼なりの精一杯の誠意で。
それがとてつもなく幸福だと思った私は、
もう、逃げる気が無いんです。
あの子が私を愛さないという事実から、私は目を逸らさない。
片時も空想やら仮想やらに逃げないで、
恐ろしい事実から、一歩も怯むことなく生きていく。
ずっとずっと思っていた結末が事実になったとき、
私はもう、逃げる事が出来なくなりました。
嬉しいとか悲しいとかもうごちゃまぜで、
たくさん泣いたからもう暫くは涙は出ない。
そうやって、私もやっぱり不器用に生きていくのだと思います。
私を選ばなかったやっちゃんは恐ろしく正しい。
そんなやっちゃんを私は一生愛していく覚悟でいます。
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After
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photo by nezi-shiki