| 2002年11月06日(水) |
まち歩きから見えるもの |
まちをじっくりと歩いてみるのもいいものだ。 きょうは友人Tくんと連れだってまちの路地々々までみっちりと歩いた。
北区という場所は、文化的史跡が多く残る土地だ。 狭い範囲に、いくつもの神社仏閣がある場所が多い。 こういった、神社仏閣は、普段なにげなく通り過ぎていたりするだけで、じつはどんなお寺であるとか、どんな由来のある場所なのかといった基本的なことが分かっていなかったりする。 それはそれで、知らなくとも問題なく暮らしていけるのだからいいのだが、 どうせなら知っておきたい。時間があるときにでも、またじっくりと調べてみたい。
商店街や大通りから一本路地に入っていくと、古い町並みが残るノスタルジックな場所が多い。 かつては商店街の一部だった場所、長屋があった場所、旧家の古くとも立派な屋敷など、 昭和初期からバブル以前までの雰囲気をいまに残している地区というのが、思ったよりも多くある。 表通りの開発後の様子と、その路地裏の様子とのギャップが興味深かった。 そこにはまちの歴史が刻まれていて感慨深いものがある。
わたしの見たところ、どうもバブル期を境として、町並みが大きく変わっているようだ。 バブルを経て、まちが何を失い、何を得ることが出来たか。 路地一本を経るだけで、このことが見てとれる。
未来へと遺すべきもの、活かすべきものは多くある。 政治にどこまでのことができるか分からないが、 少なくとも、まちの過去を知ることは、未来を創ることにつながると思う。
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