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2002年09月25日(水) 民主党代表選

民主党の代表が決まって、その後の幹事長人事。
一連の流れを傍目に見ていて、見苦しいなぁと思った。
民主党にいま何が求められていて、何をすべきかという基本的なことが分かっていないらしい。

民主党も、党という組織である以上、組織内の力学があるのはわかる。
それでも、外向きの力学との衡量をはかった場合、やはり後者が優先されるべきだったろう。

民主党は野党である以上、常に攻めの姿勢を崩してはならないからだ。
これは野党の宿命的なあり方だと思う。

組織の力学、内向きの力学におもんぱかり、守りに入った野党は、
その時点で魅力を失っている。存在意義すら問われかねないだろう。
民主党は55年体制の再来を願っているのか? とすら思ってしまう。
「政権交代を目指す」というスローガンが空虚に映る。

翻って、自民党は、このことがよく分かっていたのだろう。
何が求められていて、何をすべきかを。
総裁に小泉氏が選出されていることひとつとっても、民主党との違いがわかる。
自民党は、世論の批判を多く受けるが、大事な局面では、おおよそ外さない。

自民党の強さはこのあたりにあるのだろうと、なんとなく感じる。

ともあれ、民主党の正常化が一日もはやく成ることを期待している。
健全な野党があってこそ、健全な与党があるのだから。
国難の多い時にあっては、与党・政府に常に良い意味での緊張感が必要だ。


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