おかあさんはバザーで買ったんだ、という桃色のコートをいまきています。 桃色、、なのだけどなぜかにあっています。 ときどきは毛糸のぼうしもかぶるので、そうするとちっちゃくてまんまるなこびとみたいになります。 帰るとき、よくおたがい手をぺたぺたさわってわかれます。 きのうはでかける用事があるというのでとちゅうまでいっしょに電車にのり、小金井でぺたぺたしてわかれたのでした。
立ちあがるときも降りるときもホームに立ったときもエレベーターを待っているときも、ちらっちらっとこちらをふりむいてひらひらと手をふっていました。 エレベーターにのるときに笑った顔は何歳だかわからないような表情でした。
ホームにいるひとの中にまざっていると、こびとはなんだかとくにちっちゃくたいせつに思えて、わたしはびっくりしたのでした。
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