のんびりKennyの「きまぐれコラム」
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1999年12月20日(月)  「時差を越えて」

  米国株式 Online Trading に「時差」の話題はつきない。
日本からニューヨーク時間でアクセスすると、深夜11時から
翌朝朝日が昇る頃まで。

サラリーマンの方であれば、そのまま朝食、出勤と
続くわけで、これを繰り返すのはどう考えても体がもたない。

ここハワイも日本ほどでは無いが、ことニューヨークへの
アクセスに関しては時差がきつい。
西海岸からさらに、冬で2時間、夏は3時間の時差がある。

ニューヨークの午前9時半はホノルルの午前4時半。
しっかり事前の予習復習を済まし、準備万端整えて、
気持ちをトレイディングに集中させる為には
午前4時前の起床。

夜更かしがきついか、早起きの方がきついかは、
徹夜麻雀がきついか、早朝ゴルフがきついか、
というのと同じでそれぞれ意見がわかれるところ。
幸い私は朝が好きだ。

ニューヨークのランチタイムが丁度ホノルルの朝食の
時間になる。
私は週に2日ほどは早起きをして、寄り付きからフォロウ
する。
マーケットメイカー達の昼休み前にワンセッション。
うまくいく日もあればダメな日もある。
ここで利益がでると、これがほんとの「朝飯まえ」。

いったん打ち切って、ゆっくり朝食。
車で10分ほどのオフィスに出る。
オフィスでは電話や接客があるので、なかなか自宅の様には
集中できない。

仕事の合間をぬって、ニューヨークタイムの
レイトデイブレイクアウトをねらう。
その日2回目のセッションである。

実は私の場合自宅からの朝のセッションは
自分自身のプライベートアカウント。
勝っても負けても「勉強になりました」で済む。
しかし、オフィスからのセッションは法人口座での
トレイディング。
当然ひとけた(時にはふたけた)金額が大きいだけでなく、
結果が法人の損益に直接響いてくる。
言うまでも無く、石橋を叩いて叩いてぶちこわしてから、
さらに大きな石橋をかけて勝負ということになる。

動きの大きな銘柄は一切やらない。
投下する資金額が大きいので、1/16 or 1/8 で充分な
利益となる。
今年の春先から現在まで、オフィスでのトレイディングは
無敗である。
秘訣は「欲を捨てる」の一点か?
閑話休題。

話を「時差」にもどそう。
ニューヨーク市場のクローズはホノルルタイムで午前11時。
私はアフターマーケットは一切やらない。
11時以降は、通常の業務にもどる。
ここからまた新しい一日がスタートする。
一日を2度使える様で、なにか得をした気分。

唯一問題になるのが、すでに落ちるばかりの我が体力。
はじめの頃は、早起きした日は、チョット早めにベッドに
入ることで、睡眠不足と体力の回復をはかろうと試みた。

失敗。

考えてみればあたりまえで、米国内各地に投資法人と
資金運用LLCを4つもかかえ、別に経営する投資
コンサルタント会社からの対顧客用レポートも書かねば
ならない。
読みたい本や資料は山になって崩れそうだし、
目を通さねばならない決済書類はトレイからあふれている。
電話は鳴りつづけるし、来客はとぎれない。
夜はほとんどビジネスディナーと称しての飲み食いが続く。
はやく寝れるわけが無いのだ。

そこでたどりついた解決策、「お昼寝」。
社長室のドアをしっかり閉めて、来客用のカウチに横になる。
書類ケースの下の扉には、お気に入りの高さのマクラが
隠してある。
ビジネスランチの後、午後の2時ぐらいからキッチリ1時間。
午前中の利益額を思い出しながら・・・。
至福の時間である。

   
   地球が丸く、自転と公転を繰り返す限り「時差」は
なくならない。
はるかな時を貫く天体の摂理の前には、人類が創り出した
経済活動など、なすすべも無いほどに小さく無力なもの。

私達に出来ることは「時差をこえる努力」を続けることだけ
なのだろう。


   今日のハワイは快晴です。
真っ青な海と白い雲があざやかです。
ヤシの木に貿易風が穏やかにそよいでいます。

キースジャレットを聞きながら、イイ気分で書きました。

では皆さん Have a Nice Day !

アロ〜ハ〜


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