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『山田詠美対談集 メン・アット・ワーク』山田詠美(幻冬舎文庫)にありました、団鬼六さんとの対談より引用メモ化♪
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★SMは人生の特効薬 団鬼六 vs 山田詠美
山田:団さんって、案外、エロティシズムに関して健全なんじゃないですか。
団:僕は健全すぎるんです。
だから浮気した女房にいろいろ聞いてみて、女の見る風景と男の見る風景の感覚の違いがわかってきましたね。だいぶ勉強させられましたよ。
(中略)
団:僕も女房が浮気したときに、M的な快楽を知りましたね。
きわめて貞淑だった女房がジーパンにやられたとき、相手の男に「おまえ、やったのか」と聞いたんですよ、弟子ですから。
そうしたら、ジーパンが「三発やりました」と。
僕なんかせいぜい一発しかできないし、十五分で終わりますよ。
それがそいつは「一発に四十分から一時間かかりますやん」と。
あのとき僕は、いちばん精神的にマゾだったと思いますね、
えらく興奮したんですよ。
山田;ほんとに精神的なマゾヒズムじゃないですか、それは。
自虐的になる快楽。
団:だから次の時からは、女房が男に会いに行くとわかると、男に電話して「おい、頑張ってこい」と言いましたね。それで、一発終わったら電話しろと言っておく。
その電話を待っているあいだが、実にイライラして、楽しいんですよ。
カーッとして。それで電話がかかってきて、「いま一発やりました」と。
いちいち報告させるわけ。
山田:それ、その男性と団さんのあいだでSM関係が成り立ってるんじゃないですか。
団:そうかもしれませんね。でも、やっぱり僕は基本的にSですからね。
どうも男のMというのはわかりにくい。(p245−248)
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これを読んで、「さすが、エロティシズム文学の最高峰、団鬼六だな♪」と思った(笑)。
あ、勘違いされると何なので、念のため書いておきますと、私はSMの趣味はありませんので悪しからずw。
#Photo by sectionz, Title: Untitled, Source Site: Flickr