
というか、今朝、
小倉千加子著『結婚の条件』をようやく読んだのでありました。
2003年に刊行された本で、当時から「あ、読みたいな」と思いつつも、「でもそっち系の本ってけっこう読んだ気もするし、あとでいいかな」と思っていたら、早くも2005年11月になってしまっておりました。。
ということで、以下、感想をメモ化。
まず、この本は、「結婚」を否定的に見ているのではなくて、今後も「生存」したい方には「結婚」を薦める内容となっていますし、「生存」目的ではなく「依存」目的、また自己「保存」目的として「結婚」という手段を選ばれる方にとっても、有益な内容となっておりますです。
本書は結婚にまつわる「事実」が至るところに散りばめられておりまして、「事実が事実として明記してある」というだけでも、現在の日本出版業界における「事実を遠まわしに遠まわしに匂わせることで、一冊あたりに内包される事実の量を薄めて出版冊数を増やす」という現状においては、けっこう貴重でありますです、はい。
というか、本書で指摘されている「結婚には生存・依存・保存の3種類がある」、男子学生が女性に求める結婚の条件は「可愛い、賢い、家庭的、軽い(体重が)」というような、結婚にまつわる「事実」って、実は多くの方々は“気づいている”と思うのですが、悲しいかな、人間って“事実に気づいている”のに“事実を直視する”ことはなかなか出来ない生き物なんでしょうなぁ、ふむ。
といっても何点が疑問を感じる記述もありまして、たとえば、本書においては上でも例示しましたとおり、男子学生が女性に求める結婚の条件=「可愛い、賢い、家庭的、(体重が)軽い」は“高望み”、というようなニュアンスで挙げられているのですが、私個人はこういう条件を女性に求めてしまう男子学生って、「至って正常だよなぁ〜。」と思うんですよなぁ。
だって、「可愛い、賢い、家庭的、(体重が)軽い」を裏返して、「不細工、アホ、家事能力ゼロ、(体重)が重い」という条件がすべて揃った女性とワザワザ「結婚」したいと思う男子学生のほうが、変わっているのかもだしねぇ、ふむ。。
というか、それとこれ読んで改めて思ったけど、「お金」の問題って、ホントにすごーーーーーーーーく人間の生活全般に影響を与えているんだなあと。その広がり具合に驚くと同時に、「お金」の問題が人の心理面へ与える恐ろしいほどの影響力を思い、気が遠くなる思いがしましたです、はい。。今後も「愛」という名を付けられた「資産獲得競争」は、世界各地で繰り広げられていくのでありましょう。
それとこれを読んで、再び「事実」を直視した結果、私のような人にとっては、やはり「結婚制度は利用しないのが一番だな。」「やっぱ無婚主義だなw」と思いましたわ、ふむ♪
| 結婚の条件 |
 | 小倉 千加子
朝日新聞社 2003-11-14 売り上げランキング :
おすすめ平均 
結婚とはギブアンドテイク
下手な作家より,オモシロイ・心理学者!
無意識に避けられてきた真実がここにある
Amazonで詳しく見る by G-Tools |