| 2003年08月09日(土) |
花組「野風の笛/レビュー誕生」 |
「野風の笛」 専科・轟悠が主演だが、陰腹切るシーンで、トップの春野さんの方が迫力あるなと思った。轟さんには、あんな気迫感じるシーンはなかった。男らしいし歌もうまいし、立ち回りは1番決まってたけど...演技が一本調子というか。どこを切っても「鬼っ子、鬼っ子」、「俺の生き様」。脚本で忠輝があまり魅力的に描かれてなかったのかもね。仲間の傀儡が死んでもあまり悲しんでなかったし、人間味が感じられなかった。轟さんの整いすぎた美貌のせいかも。
ふづきさんの五郎八姫、きれいだし、歌もうまい(大鳥れいほどではないが)。今では考えられないような、控えめで古風な女性の役も、彼女が演じると嫌味がない。けど...存在感薄かったな。特にどこが悪いというのではないが、どれもきっちりこなしていて、役に入り込んで自分に酔ってる部分が足りない(酔いすぎてもだめだけど)。相手役から自己陶酔振りを盗んで欲しいわ。
戦国ものなので、史学科出身のゆかどんは言葉遣いのおかしさが気になった。例えば、「責任を取る」じゃなくて「責めを負う」だよね。中途半端に時代劇ぽくするなら、いっそ現代風にアレンジしちゃえばいいいのに、すごく違和感あった。あと、いつもながら、宝塚のコメディーシーンってどうも面白くない。未沙のえるの芝居とか...宝塚は、真面目に面白いことやるのがいいと思ってる私は、なんで笑ってるのか分からない。
「レビュー誕生」 さすが花組、意味不明シーンが多い、でも観終わると「宝塚だ」と思えるショー。春野・轟の「愛の讃歌」素敵だった。男どうしで手を握り合って「あなたの燃える手で私を抱きしめて」...おいおい。そのあとの変てこなスキャットも笑える。春野&瀬奈の「スワンレイク」なんてキスしちゃってるし。美少年愛好きのゆかどんとしては、ドキドキしまくりだった。瀬奈じゅんはなかなかよかった。邪悪な笑みを浮かべながら現れてたし(でもまだまだ口元がかわいいのよ。あの方に比べると怖さが足りないのよ)、他のシーンでも元気な感じで印象的。彼女のコメディーシーンは面白かった。
意味不明シーンでおすすめ:パリの下町。ポスターの中から飛び出す男・春野...いきなりジゴロたちのアダルトなダンス。そして再び下町の風景に...一体何?!ジゴロのゲリラライブ?!だが、宝塚のジゴロ系ダンスって決まってかっこいい。春野さんの登場の仕方がキザ過ぎていいです。笑いそうでした。背中に「俺、かっこいいだろ?」と書いてあります。これぞ男役。今1番トップらしいトップはこの人でしょう。「宝塚の男役」を観たければ春野寿美礼に決まりですよ、皆さん(そして意外なものを観たければあの方を...ビデオだけですが)。
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