| 2003年05月12日(月) |
星組「イーハトーブ 夢」(ビデオ) |
最近元気がないので、夢輝さんのバウホーール主演作「イーハトーブ 夢」のビデオを買ってきた。 やっぱり私この人好きだわ...姿を見た時、歌声を聴いた時のなんとも言えない幸福感。少しずつ分けて観るつもりが、引き込まれて一気に観てしまった。
夢輝さんは宮沢賢治、『銀河鉄道の夜』主人公のジョバンニの2役を演じている。ジョバンニは、特にオーバーなアクションをしなくても、主役と分かる雰囲気を醸し出していた。普通に立っているだけでもちゃんと目が行くの(1番かわいいからではない)。それに、大人が子供を演じるとわざとらしさ、カマトトっぽさを感じてしまうことがあるが、夢輝ジョバンニは、「大人が演じている子供」ということを忘れさせた。失礼ながら、この時すでに20代後半だったはずなのに、子供っぽい口調や仕草に違和感を感じない。やっぱりこの人すごいわ。夢輝のあがジョバンニの台詞を言ってるんじゃなくて、「銀河鉄道〜」のジョバンニが喋ってる、と思えるの。つまり役の人物として舞台に立ってる。♪かわいい振りして〜この子、割とやるのね。 今まで、演技の上手下手はあまり分からなくて、台詞や表情に変化がついてるかどうか、ぐらいしか見てなかった。が、この作品を見て思った。演技の良し悪しは「役」として存在できるかどうかで決まるのだろう。
女性が苦手な賢治、夢輝さんが演じると、もしかして男の方が?と思ってしまう。そーいや、ジョバンニがカンパネルラへの思いを歌う時、妙にうっとりしてたが、こちらももしや...夢輝さんごめんなさい、邪な目で見てしまって。
トップになって消耗して辞めるよりはいい、(舞台上の)どこにいても夢輝さんを好きな気持ちに変わりはない、と思っていたが、ちょっとだけこの人のトップ見たかったと思った。赤い衣装でジャーン!と(いう感じで)登場したケンタウルス祭...なんてりりしいの。かっこよかったわ。男らしいわ。トップまで行かなくても、もう1作ぐらい主演して欲しかった。センターでみんなを引っ張って行くだけのパワーあるもん。黒い役も、こういうかわいい役もできて演技力は保証済みだし、歌も踊りも元気いっぱいで華やかだし。これだけ揃ってて3番手で辞めちゃったんだもん、宝塚歌劇団、逃した魚は大きいぞ。
ふと思ったが、もしかして娘役って不作?あまりかわいい子いない。男役は、主役夢輝さんはもちろんのこと、カンパネルラ役の椿火呂花は品が良くて役にぴったりだし、賢治の父役の久城(くじょう)彬は妙に男前だし(おじさん役に美形を使うとは、なんて贅沢な星組。人材が余ってるのか)、いじめっ子役の柚希(ゆずき)礼音(これで「れおん」ってすごい!ヤンママの子みたい)は、美人ではないが華やかで愛嬌のある顔なのに...元々不細工でない子も、表情が暗い・きれいじゃないなど、魅力ある子がいない。あ、お母さん役のしのぶ紫だけきれいだった(笑)。じゃあ「若手が不作」なのか。
東宝千秋楽挨拶「本当の幸いを...」のフレーズ、この劇の台詞「本当の幸いを探して...」からとったのね。夢輝さんにとって、心に残る作品だったのだろう。最初嫌いだった宝塚でも、いろいろ楽しい思い出できたんだね。よかったよかった。
|