剣道しとると
自分の嫌なとこがすごい表に出てきて
めっちゃ嫌になることがある
「本性」
負けるのは嫌
勝ちたい
本当は一番になりたい
ヘンなとこ打つなばか!痛い
何でこんな相手に勝てないの?
そういう驕りとか
余裕とか
自分の思い通りにならん相手に対して
あたしは凄い嫌な子になっとると思う
そういう自分の中のドロドロした感情が抑えきれんくて
チームの子にあたってまった
団体戦
負けたんはみんなの責任やのに
大将であるマナが
一本とってこれやんだせいやぁとか思ってまった
「あそこは1本ほしいよな」て
ゆうてしまった
ごめんね
ときどき
全部忘れて
その試合だけ
世界には
相手と自分だけっていうくらい
集中できるときがある
今日はそれが1試合だけあった
そういうときは
凄く気持ちがいい
なんていうんやろ
すべての柵から
解き放たれたみたいな
開放感でいっぱいになる
あたしは生きてるんや
自由なんやって
体中の
血が筋肉が神経が喜んでるのが分かる
ああいう試合を
いつもしたいなぁ
今日もバスん中楽しかった
あたしは
Uさんに惹かれとる自分を否定することはできやんけど
でも
あたしが好きなUさんは
マナに優しいUさんなんやって気付いた
あの二人は
よき理解者
あたしが入る余地はない
それになんだかんだいうて
あたしが
フラフラできるんは
こんなやつに愛想を尽かさず
いつも見守ってくれとる
あの人がおるから
「あんまUさんと喋らんといて」
そういう約束を交わしたにもかかわらず
それを
反古にしてまうようなあたしを
許してくれる」
優しいあの人がおるから
信用しとるんかな
甘えとるんかな
たぶんどっちも