目次 モドルススム
2004年02月22日(日) バス停

あたしは何て阿呆なのかしら


ふざけて引っ込めた

手は


きっと貴方を傷つけたのでしょう





好きかどうか自信がないと言いながら
あたしは今日


あの人を図書館に誘った



どうしてかは分からないけど
むしょうに

一緒にいてほしかった




あたしが

はっきりと自分の迷いを告げ

「別れたい?」

と問うと、あの人は携帯に電話してきてくれた




あたしが好きだから
一緒にいたい

離れたくない
あたしの迷いがあっても

そういう時期はあるから

ずっと待ってると


焦るな、と




満たされたん

あたしの胸の中は

いっぱい いっぱいになった


暖かくて
泣きそうで

変わらない気持ちがそこにあるのに気づいた


あたしは貴方が好きだよ



彼氏が欲しいとか
ただ優しい人に側にいてほしとか
部活が一緒とか

貴方だとか


全部含めて

好きなんだ


どれか一つの理由で好きなわけやない





あたしはただ

不安なあたしの本音をみせることで、
優しくしてほしかっただけなんかもしれん

好きって

ゆうてほしかっただけ
甘えたかっただけ



今日 一緒に図書館で勉強しとって
すんごいまじめにやって
普通に
いつもどおりに話して

うちにつれてきた

隣に座って
あの人のお兄ちゃんの結婚の話とかして
心肺蘇生のテストの話で爆笑して
肩もんでもろて


あたしは一人、
触れられた肩が熱をもつのに気づいた


胸がぎゅってなった




だけどなんとなく
手をひっぱられて
きゅって握り締められて
思わず

あたしは
その手をふりきってしまった

嫌とかやなくて
ただ
冗談のつもりで

もう一度
求めてくれるのを期待して





帰り

あの人は何かを言いかけて
ためらって
そしてまた

俯いて
暗くなって

バス停であの人はやっと
重い口を開いた

「このままじゃ、進んでいけやんで
ちょっと本気で距離おいてみよ」



ずっと待ってるっていったけど
正直

自信がない。

そう付け足した




あたしはどうしてか、その時


もう答えは出てるとはいえなかった



テスト期間が終わるまで

一緒に帰ったり、メールしたり

できない?


肩の重荷がストンと落ちたかわりに
胸の棘まで


抜けてしまったよう





どうして

言わなかったんだろ


あたしが貴方を好きだということ
どうしようもなく
甘えているということを










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