目次 モドルススム
2003年10月10日(金) 帰宅

今日は久しぶりに おとんが帰ってきました。
おかんは
それだけで
調子が悪そうで
何でこの人たちは結婚してるんだろ

でもその答えは結局
あたしのせいなのです

あたしははっきり言って
おとんがあまり好きじゃない
でも嫌いなわけでもない

ただおとんがいなかったら
あたしは生きていけないし
夢も叶えられない

子どものために
働くのは親の義務だけど
義務をまっとうするもしないも
親の気持ち一つなのだから


あたしは イイコを演じるしかない




八方美人は楽でいい
あたしは
ただ
おとんの荒らして散ったものを
おかんの代わりに片付けただけ

それでもあの二人の喧嘩は静まる
嫌がるおかんを気遣った素振りで
物分りのいいこどものふりで
かいがいしく
荒れたゴミを拾い上げて
片付ける

悲劇のヒロインになったあたしは
自分に酔いしれる


これであの人に話す、うちの腐った事情話ができる


あの人に、流華んちは複雑なんやって思ってもらえる




勝手なこの側にいるのは楽ちん。
あたしは
その子の後始末を、しかたないなぁといった顔でやってやり
その子の行動を見て
周りの状況をよく把握し
いちばんいい行動をとる

とても自分がイイコに見えるように

あの子も、悪気はないん。やで気にしやんといたって


そうやって苦笑してみせる




あたしってなんてえらいの
優しいの


酔いしれる
























あたしって

何て汚い生き物なんだろう

気持ち悪くて 吐き気がするよ。








あの人は あたしを大好きだと言った
もちろん直接じゃない
メールで

でもあたしは


嬉しかった

それだけで



確かに「嫉妬」を覚えたあの人が

嬉しかった

それだけで



最近のあたしを見ると


緊張すると言うあなたが

嬉しかった




でも恐い

いつかいなくなるんでしょ
あたしのかわりに

隣には違う女の子が立ち

あたしには



今とは違う声や顔が向けられる





あまり




期待させないで








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