まーくん的日常...まーくん

 

 

キャバファン細見 - 2002年09月03日(火)

「2ちゃんねる」などのキャバクラ関連の掲示板を見ていると、キャバファンにもいくつかのタイプがいるように思う。

そのひとつは、キャストつまりキャバ嬢=アイドル・タレントと考えているタイプ。

掲示板で、
「その店のナンバー・ワンは誰ですかあ?」「ナンバー・クラスの名前を教えてください」
みたいな質問をしたがる輩は、たいていこのタイプ。
多くのひとの指名を集めるのが、すなわち名キャバ嬢であるという、実にわかりやすい(小学生でもわかる)考え方のひとたちである。

マイナーなものには見向きもせず、人気の高いものこそ価値が高いと信じて疑わない、いささか単細胞なひとびと。
「自分だけの好みの子を探そう」なんて発想は、まずない。

お店にいったら、当然、キャバクラ情報誌にもよく登場するような、人気の高い子を指名するので、指名のカブリは多い。
入店している時間の半分も自分の席についてもらえない。
でも、純粋に「ファン」なので、会えただけで満足して帰っていく、「いいお客さん」であもある。

いってみれば「キャバヲタ」(笑)。
でも、全体の3、4割はこの手の善良なファンなのではないかと思う。
「下心」の度合いは低いので、キャスト側にもウケはいいほうだ。

次にあげられるのは、キャバ嬢=欲望の対象以外のなにものでもないタイプ。
とにかく、目的はひとつ、S※Xのみ。
だから、会話も当然「口説き」、それ一点張り。

掲示板でも「寝てくれる子」の話題にしか興味がない。
他の紳士的なファンからは当然ヒンシュクをかっており、「キャバに来るな、フーゾクに行け!」との罵声を浴びせられている。

首尾よくキャストをおとしたときは、当然のごとく掲示板で自慢する。
うまく落とせなかったときは、腹いせにキャストの悪口を書き込む。
いずれにせよ、その店にはもう行かなくなる。
かなりマナーが悪いのだが、こういう「荒らし」まがいの客も、全体の1、2割はしめているように思う。

三番目にあげられるのは、「マジ交際希望」タイプ。
ふつう、キャバにまじめな交際相手を求めてやってくるヤツはいないのだが、ときどきこの手の「純情」なタイプがいる。

キャバ嬢にも、いかにも派手やかな子から、ちょっとフツーっぽい子までバラエティはあるが、その、どちらかといえばフツーっぽい子にマジで惚れて、それこそ結婚まで意識して通うわけである。
そんな子だって、実生活ではおそらく彼氏がいるだろうに、足繁く通えば真心をわかってくれるだろうとばかり、三日とあげず通って、勝手にカード地獄に落ちたりする。

あるいはそこまでいかなくても、キャストに「もて遊ばれた」みたいなことを掲示板に書いたりする。ひとりで勝手に熱くなったくせに、である。

キャバ嬢に熱を上げる前に、まず、シロートの女性と付き合えるよう、努力したほうがよさそうだネ。

四番目にあげられるのは、「通」タイプ。これも1割程度はいる。

まず、指名が集中するような「売れっ子」、メディアにも登場するような子は完全無視。
新人の子がヘルプでついたら、場内(※)をして喜ばせたり、フリーでいろんな店に行って、いい子がついたらオキニにするなど、新規開拓に余念がない。
しかもその趣味も、単に「若くて可愛ければいい」と考えているだけの多数派とはひと味違っていて、個性のある子、接客術にたけた子、話題の面白い子を選ぶなど、ひとヒネリあったりする。
(※指名の一種。入店したときに指名するのを「本指名」というが、これに対して、たまたまフリー入店でついた子、ヘルプでついた子に指名料を払って、席にいてもらうこと。場内指名の略。)

一応、「遊び」というものがわかっているので、女性にしつこく迫ることはない。
最初の「キャバヲタ」タイプほど売上には貢献してくれないし、いささか「下心」はあるのだが、最低限のマナーは守るので、キャストのウケはそんなに悪くはない。

他にも、これらの亜種、混合種がいくつか存在するが、キャバクラに通う客はおおむねこのどれかに属するように思う。

店のほうとしては、最初のタイプと四番目のタイプばかりであればありがたいのだが、そうはなかなかいかないもの。
全体の何割かは、確実に「困った客」なのである。

二番目のような欲望全開型の客もうまくいなし、三番目のような客もうまく拾う。
これはひとえに、店の男性スタッフの手腕にかかっている。

指名のあったキャストをどう席につけていくか、他の席にどのくらいの時間で移らせるか。その「つけ回し」のサジ加減ひとつによって、店がいい雰囲気になるか、あるいはギスギスした雰囲気になるかが決まってくる。

優秀な男性スタッフのいない店は、いかに魅力的なキャストがそろっていても、うまくいかない。これ、ホント。

客のサイドも、スタッフに快く思われていなければ、楽しく遊ぶことは難しい。
ゆめゆめ忘れないことである。


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