帰って来ると必ず鳴いていたえまが 今日は鳴かなかった あれ?寝てるんかな? ま 静かでいいや でもおかしいなぁ・・・
急に冬の寒さが襲ってきた今日 あたしがいない間 暖房がないのがちょっと可哀相で 籠の上からキルトをかけていった 少しでも風が入らないように
『ただいまー えま♪』 そーっとキルトの間から中を覗いてみると 籠の地面に横たわってるえまがいた 慌てて手に取ると 体は既に硬く冷たかった 首はしなだれたまま 目は閉じていた いつも伸びている足は縮んで丸まっていた 籠の中には いつもえまが立っている棒が1本落ちていた 微かな望みで 心臓マッサージをしてみるが反応はない さすりながら 暖を取ってみてもやっぱり変わらない
気が付くと1時間経っていた マフラーもしたまま ただ話し掛けて さすって ただ泣いていた 原因はハッキリ分からない 籠の中で暴れすぎたのか 何かのショックだったのか 或いは 寒さのせいだったのか 全く分からない
以前『アニー』という犬を飼っていた アニーも若くして病気で亡くなった 命あるもの いつかは死に行くのは分かっている でも 何度経験しても 命が消える事への悲しみが薄れる事はない アニーの時は 死に際に一緒にいてやれたケド えまは いつ死んだのかさえ分からない しかも独りで死なせてしまった 淋しかったやろうに・・・かわいそうな事してしもた・・・ って そればっかり思ってしまう
どうしようもなかったとしても あたしのせいやなかったとしても ただそればっかり思ってしまう すごくなついてくれた 甘えん坊で淋しがりのえま せっかく通じ合えたのに 淋しい死に方させてしまってごめんね・・・
ごめんね
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