lucky seventh
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つたない仮面をつけるのを
研ぎきれていない爪を研ぐのを
そっと 光から遮ぎり隠したのは、あなた。
影に咲く花 �犧�は未だツボミのように��
それはまだ、咲き始めの花のように美しく、 ひっそりと実を結ばずに散っていくはずの徒花だった。
「秕(しいな)」
珍しく、優しく甘い声で呼んだその声に 呼ばれた少女はビクッと肩を震わせた。
二人だけの部屋の二人掛けにしてはゆったりとした ソファー(特注)の上に、向かい合わせに座る少女は 手を伸ばせばすぐに捕まえられる位置にいた。
心なしか後退する少女に声の持ち主は、 ジリジリと獲物を追い詰めるようににじり寄ると 少女はあからさまにその視線から逃げるように身体を反転させた。
「秕」
声は、なおも優しくそして容易く少女を縛る。 振り向かなくては、との羞渋と けれどそれ以上に振り向くことへの躊躇の方が多くて。
ピンッ
髪を一房、引っ張られた。 背中に目があるはずはないのに、 何が起きたか容易に想像がついた。 きっと、その一房に口づけをしているんだろう。 あの優しい眼差しで、愛おしそうに。 そこまで想像して少女は瞬間、顔を耳まで真っ赤にさせた。
「えっちぃ〜」
からかう様なその声に、少女は硬直する。
「ごめんなさい」
ごめんなさい。 ごめんなさい。
蚊の鳴くような声で、何度も繰り返した。 からかいの様な声の中に、潜む感情は巧妙に隠された本心に 何を言えば許されるのか少女には分からなかった。 だけど、確かに自分の心が覚めていくのが分かる。
「ごめんなさい。あたしは貴方の物なのにね」
「そうだよ。だから、お前を傷つけていいのも お前を傷つけるのも俺だけじゃなくちゃダメなんだ。」
振り向いた、その視線の先で 短くなった髪に口付ける、男の顔があった。
それは光に遮られた影か それが光に隠された影か
知っているのは
「お前は俺の陰の花 俺以外のもとで咲くことは許さない」
少女に口づけをほどこした男だけ…
ナナナ
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